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Q&A番号:000571 更新日:2002/10/08

Q: DCF (Design rule for Camera File system) とは ?

A:

概要
DCF (Design rule for Camera File system)
とは、JEIDA (日本電子工業振興協会) により策定された、DSC (Digital Still Camera) 機器および DSC 関連機器におけるデータ管理方法および互換性の規定のことです。

DCF では、記録媒体内で使用可能な文字の種類、ディレクトリの構成、ファイル名の付与方法、取り扱うファイルの種類、画像の再生方法、および他規格 (Exif 等) との連動などを規定しています。

以下は、DCF で定めている記録媒体規定 (DCF メディア規定)、記録規定 (Writer)、再生規定 (Reader1、Reader2) について説明しております。

なお、この他のデジタルカメラに関する規格については、こちらをクリックしご参照ください。



確認項目
DCF は、記録媒体規定 (DCF メディア規定)、記録規定 (Writer)、再生規定 (Reader1、Reader2) で構成されています。
それぞれの内容については、下記事項をご確認ください。

  1. 記録媒体規定 (DCF メディア規定)

  2. 記録規定 (Writer)

  3. 再生規定 (Reader1、Reader2)

上記の項目を全てご確認いただいた方はこちらへ。


参考:
今後、DCF に追加される予定の規格を以下に示します。
1. 記録機 (カメラ) 関連
  • DCF 基本ファイル以外の拡張フォーマット(非圧縮など)の記録に関する規格。
  • 再生/外付けサムネイル画像の記録、再生機能に関する規格。
2. 再生機 (プリンター等) 関連
  • 1800×1200画素を超える画素数の主画像再生、および拡張フォーマットの再生に関する規格。





○ 記録媒体規定 (DCF メディア規定)

記録媒体規定 (DCF メディア規定) では、スマートメディアなどの記録媒体内のデータ構成について定めています。

1. 使用可能な文字の種類について
ファイル名やディレクトリ名に使用できる文字は、半角数字 と半角英大文字のみです。半角英小文字を使用した場合は、大文字として扱われます。
また、2 バイト文字(日本語表記等)や特殊記号文字は使用できません。


「FILE0001」 ○ 使用できます。
「file0001」 △ 「FILE0001」として扱われます。
「ファイル1」 × 使用できません。


2. ディレクトリについて
ルートディレクトリ (DCF イメージルートディレクトリ) の名前は、「DCIM」固定です。
また、サブディレクトリ (DCF ディレクトリ) の名前は、3 桁の数字 (000~099は使用不可) +5 文字の英数字で構成されます。(例:100OLYMP)

ディレクトリの構成

サブディレクトリについては、以下の規則があります。
  • サブディレクトリの先頭 3 桁の数字は複数ディレクトリの時に重複することはできません。また番号は連番である必要はありません。
  • サブディレクトリの後半 5 文字は各ディレクトリで異なっても構いません。
  • 1 つの記録媒体内には、最大 900 個のディレクトリを作成することが可能です。
  • DCF ディレクトリ以外のディレクトリがあっても構いませんが、DCF のみに対応した装置では、そのディレクトリを表示することはできません。

3. ファイルについて
DCF ファイルの名前は、4 文字の英数字+ 4 桁の連番数字 (0001~9999).拡張子 (JPG、THM など) で構成されます。(例:P0000001.JPG)
DCF ファイルは、必ず DCF ディレクトリ内に存在しなければなりません。 DCF ディレクトリ外に存在するファイルは、DCF ファイルとみなされず、DCF に準拠した装置では、そのファイルを表示することはできません。

DCF ファイルは、以下の3種類に分けられます。
ファイルの種類 説明
DCF 基本ファイル Exif 規格準拠の JPEG 画像で、拡張子が「.JPG」の DCF ファイルです。(例:P0000001.JPG)
DCF サムネイルファイル Exif規格準拠のサムネイル画像で、拡張子が「.THM」の DCF ファイルです。(例:P0000001.THM)
DCF 拡張ファイル 拡張子が「.JPG」、「.THM」以外の DCF ファイルです。(例:P0000002.TIF)


他の確認項目を参照しますか?  はい  いいえ






○ 記録規定 (Writer)

記録規定 (Writer) では、スマートメディアなどの記録媒体にデータを書き込む機能を持った機器について定めています。

データを書き込む機器は、DCF 基本ファイルを記録する機能が必要です。また、DCF 拡張ファイルを記録する機能を実装しても構いません。
ファイルを自動的に作成する際は、ファイル番号の初期値は自由としますが、同一 DCF ディレクトリ内では、DCF ファイルのファイル番号(ファイル名の後半 4 桁)を重複させることはできません。
なお、1 つの DCF ディレクトリに記録できる DCF ファイル数は、最大 9999 ファイルとなります。

他の確認項目を参照しますか?  はい  いいえ






○ 再生規定 (Reader1、Reader2)

再生規定では、スマートメディアなどの記録媒体からデータを読み込む機能を持った機器について定めています。
再生規定は、Reader1 と Reader2 に分かれています。

1. Reader1 について
Reader1 では、以下の基本的な再生機能について定めています。
  • 記録媒体内の DCF ディレクトリを検出し、その中にあるDCFファイルを再生します。
  • 記録媒体内の DCF 基本ファイルが再生不能の場合には、DCF サムネイルファイルを代替再生します。
  • DCF ディレクトリ以外の場所に在るファイルは再生しません。但しこれらが存在しても動作に支障のないようにします。
  • 番号表示機能を持つ機器は、再生する全ての DCF 基本ファイルについて、ディレクトリ番号・ファイル番号(ディレクトリ番号を左にファイル番号を右に表示し、ハイフンで必ず区切る)を表示し、画像に対して番号をユーザーが一意に特定できる機能を持つ必要があります。
  • DCF 拡張画像ファイルについては規定しません。

2. Reader2 について
Reader2 では、Reader1 に以下の規定を追加しています。
  • 対応画素数基準内 (160x120~1800x1200画素) の DCF 基本ファイルを再生します。レイアウトは個別の製品仕様により異なります。対応画素数基準範囲外で再生ができない場合は DCF 基本サムネイルを再生してもよいこととします。
  • 記録媒体内に、機器仕様として取り扱える DCF ファイル数を超えた場合、これらが再生できないことがあることをマニュアルや機器の表示などによりユーザーに警告することとします。

他の確認項目を参照しますか?  はい  いいえ


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