菅首相が浜岡原子力発電所の停止要請を行ったニュースは結構衝撃的だった。
けど、こういうところが菅の持ち味だからね、この唐突さが。
冷静に思い返せばさもありなんという感じで、今回は良い方へ転んだ例だと思う。
しばらくは首もつながるだろうしね。
ここで、注目しておかなければならないのが、むしろそれを受けた外野の反応だし、それが結構考えさせる。
まずは、川勝君。
この人、いまひとつつかみきれないキャラクターなんだけど、ある意味うまあく庶民側に立ってはいる。ので、この反応。
次に福島君。
わたしゃこのおばちゃんがなんとなく一番信用できる気がするんだよね。よく考えれば、ただ喋りが田舎くさいから親近感がわくってだけなんだけど。
で、石破君。
煮え切らないねえ。悔しいだろうねえ。どう考えても菅に分があるからねえ。こんな、ごにょごにょしたことしか言えないよねえ。
誰が考えても、あんたんとこの谷垣にゃ、こんな唐突な決断はできないもんねえ。
で、一番かわいそうなのがこの人。
御前崎市長。
本気でショックだったんだろうねえ。口がパクパクしてる感じだもんねえ。
で、あまりのショックに、言ってることまで支離滅裂。
御前崎市ってのはぴんと来ない人は来ないと思うけど、下の図のAが御前崎市役所の位置で、矢印の先に浜岡原発がある。そういうところ。
実際はよく調べたわけでもないんで推測で書いちゃいけないんだが、この言動からして、中電におんぶで抱っこの組織票で当選させてもらったんだろう。で、市は原発でがっぽり。
せめて、こう言うしかないんでしょ。中電に首根っこ押さえられてっから。
かわいそうなので貼りませんが、地元御前崎市民の反応も微妙だもんね。原発城下町状態なんだろうから。
米軍の基地問題にしても、原発にしても、もちっとスケールを小さくしたらごみ処理場なんかだって、結局、地元の住民は複雑だよね。ひきうけりゃリスクを覚悟しなきゃならないし、かといってきっぱり断れば干されるし。
あまりにも中央集権的過ぎて、地方が弱すぎるからこうなるんだねえ。
今回のいろいろをきっかけに、少しは変わるんだろうか。変えることができるんだろうか。