Sahara's WebLog

日記のような、備忘録のような、うらみつらみのような、自慢のような…。

空気読めない

福島の原発事故の前後で原子力発電所を取り巻く空気が一変し、昨日は菅首相の浜岡原発停止要請まで飛び出して、さあ、次世代を見据えたわが国のエネルギー政策はいずこへ。
と、国内外の注目を集める中で経産省がやっちゃいました。

経産省、原発重視の方針堅持へ 安全宣言で電力確保目指す 2011年5月6日 22時06分
 原発の緊急安全対策を進めて「安全宣言」を早期に行うことで既設の原発からの電力供給を確保し、2030~50年には「世界最高レベルの安全性に支えられた原子力」を3本柱の一つとするとした、経済産業省の今後のエネルギー政策に関する内部文書が6日、明らかになった。
 14基の原発の新増設を盛り込んだエネルギー基本計画を含め、菅直人首相が政策の白紙からの見直しを表明、中部電力浜岡原発の停止を要請するなど、これまでにない政策を進める中、従来の原発重視を堅持する方針を早々に打ち出したことには今後、各方面から批判が出るのは確実だ。
 文書は、東日本大震災を受けた現行のエネルギー政策の課題に関するもの。事故で「原子力の安全確保に大きな疑問符」がついたとの判断から、「原因の徹底究明と安全規制の抜本見直しを進め、将来のエネルギーとしての適格性を判断する」としながらも「今後のエネルギーのベストミックス」の一つとして「安全性を最大限追求した原子力」を掲げた。
 その上で、30~50年に向けた長期的なエネルギー政策の3本柱の一つとして、太陽光発電などの再生可能エネルギーの拡大、ライフスタイルや産業構造の改革による省エネルギーの実現とともに「世界最高レベルの安全性に支えられた原子力」を据える考え方を示している。
 また、定期検査で停止した原発が再稼働できない状態が続くと、今後1年間で全国すべての原発が停止して地震直前に比べて3千万キロワット以上の供給力が失われると電力危機を強調。「緊急安全対策の徹底(安全宣言)により、既設炉からの電力供給を担保」するとの方針を示した。
 再生可能エネルギーについては今後拡大する方針を示したものの「太陽光発電のコストは原子力の約7倍」「電力の安定化対策として蓄電池の大量導入など年間数千億円が必要」など、これまでの評価の記述をほぼ踏襲している。
(共同)

ある意味、菅総理の記者会見よりもこっちの方がウケます、バカすぎて。
使われてる、いわゆる、美辞麗句、荒唐無稽な大机上の空論を記事の中から特に取り出すと以下の通り。

「安全性を最大限追求した原子力」
「世界最高レベルの安全性に支えられた原子力」

笑えるよね、椅子から転げ落ちるくらいに。
おいおい、この期に及んでまだ「安全性」とか言うか?
誰か信じるヤツいんのか?
あきらかにウケねらってんだろ。
えさでかすぎだぞ。

で、次がもっとおもしろい。
「太陽光発電のコストは原子力の約7倍」
「電力の安定化対策として蓄電池の大量導入など年間数千億円が必要」

だから、再生可能エネルギーじゃだめでやっぱり原子力だってさ。
いやあ、いったいどういう計算してんのかね。
今回の事故だけに限っても、東京電力ぶっつぶしてもまだ全然足りないくらいの金が原子力発電所のせいで必要な状態になっちゃってるんですけど。
安全だ>事故らない>安全対策も賠償の必要も生じない>原子力のが安い
こういう理論なんだろうね、相変わらず。
でも、誰も納得しませんぜ。
これから、毎月の電気料金の請求書を見るたびに、思い起こすわけだからね庶民は。
「信じたおいらがバカだった…。」ってね。

空気読めないんだか、脳が機能してないんだか知らないけど。
できれば、時流に乗ってお仕事してくださいね、官僚様っ。

あ、まさかフロッピーに保存してっから書き直すのに時間かかったとかか?

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