REALDRIVE nano BIGTIRE はボタン電池のLR44を3個直列につないで4.5Vとして電源にするのが購入時の設定だ。
車体が小さいので電源もコンパクトにせざるを得ず、結果としてボタン電池となったのだと思う。
しかし、駆動時間が短いこととボタン電池自体の価格を考えるとあまり経済的ではない。
私的には、ワイヤレスで用いる電源は100均で手に入るニッケル水素充電池に統一したい。
だが、そのままで4.5Vを取るためには一番コンパクトにしても単4の充電池が4本必要だ。
そこで、カウント・ダウン・タイマーの電源として用いたHT7750Aが使えたらなあと思ったのだが、このICは200mA程度しか電流を得られないから無理だろうと決め付けて放置してあった。
今回は、これをダメ元でやってみたら一応走らせることが出来たという覚書き。
全体としてはこんな構成になる。
とにかく乗っけて走るかどうかのテストを行っただけなので養生テープでペタペタ貼ってある。
ばらばらにするとこんなパーツからなる。
左から順に、REALDRIVE nano BIGTIREのシャーシ、同駆動回路基板、HT7750Aによる昇圧回路基板、単4ニッケル水素充電池2本、というぐあいだ。
ちなみに単4を4本担がせるとこんな感じだ。
ま、どちらも不恰好なことに変わりはないのだが。
そもそも、なぜ200mAではダメだと決めたのか全く根拠が無い。
モーターはもっと電流を喰うはずだと思い込んでいるだけかもしれない。
電流を実測できればもう少しましな判断ができるはずで、ずっと電流計を欲しいと思ってはいるのにいざとなると購入に至らない。
HT7750Aの昇圧回路の部品配置・配線図を下に載せる。
HT7750AのデータシートのアプリケーションにはTantalumとあるが、秋月に無かったので普通の電解コンデンサになっている。
また、ショットキーバリアダイオードは1N5817(20V/1A)となっているが、これも秋月に無かったので、秋月で一番安かった(「超高速スイッチングに適したダイオードです。」とあったし)ERA81-004(40V/1A)になっている。
ともに、違いはよくわからない。
テスターで出力を測ったら4.98Vだったからいいんじゃね、という程度の認識だ。
ちなみに、ニッケル水素充電池1本で駆動させると、操舵時に極端に速度が落ちる。
前後2つのモーターに電流を供給できるほど出力が無いからだと思われる。
上の絵はHT7750Aのデータシートから抜粋したものだが、依然、実際の電流は測定できていないので何とも言えないとはいえ、Vinが1.2V程度ではほとんど電流を供給できないことはわかる。
よって、ニッケル水素充電池2本直列で使うことにした。