BASICの今更感(※１)も手伝って将来性を微塵も感じられない「IchigoJam」だから、極力無駄な投資を抑えてお試しだけで済ませようというお話。
将来性を感じ、かつ手間を惜しむ向きは1500円でお買い求めください。
自作推奨だが強制する気は毛頭無い。
255円ぽっきりの内訳は、
ミニＤＩＮソケット６Ｐ ＭＪ－３７３／６ 115円
ＬＰＣマイコン ＬＰＣ１１１４ＦＮ２８ 140円
である。
あくまでも、手持ちのものは計算に入れずに255円ということだ、当たり前だが。
LPC1114FN28は必須なので買う。
ミニDINソケットは、PS/2のキーボードが現役でなければ線をぶった切って剥いてピンヘッダでもつければ０円に出来るけど、うちではPS/2キーボード現役なので(※２)。
一番手間のかかったのは、PS/2キーボード用のコネクタの工作だ。
ブレッドボード用のジャンパ線をハンダ付けしているところ。
もちろん、基板取付用のミニＤＩＮソケットなのだが、常用するとも限らないので、とりあえずブレッドボード用に仕立てた。
出来上がり。
参考にしたピンアサイン図。
秋月の資料とWikipediaの図の合成だ。
どっかに転がってた、Ver0.4のIchigoJamの回路図のとおりにブレッドボードに組んだ。
330Ωは無かったので300Ωにした。
LEDは秋月の赤い１円LEDにした。
図中の3.3V 50mAとしか書いてないパーツは、電源を5Vにしたとしてそこから3.3Vを作る必要があるのはわかるので、３端子レギュレーターと判断した。
低損失ＣＭＯＳ三端子レギュレータ ３．３Ｖ１５０ｍＡ ＸＣ６２０２Ｐ３３２ＴＢ ２個入 ２個 100円(※１)
部品箱由来なので、費用計算には含めていない。
その他は図のとおり。
追記(2015/03/13)
ビデオ信号の入力関連を書き忘れていた。
そこらに転がってたビデオ用のRCAプラグのついたケーブルを切って被覆を剥いたのにピンヘッダをハンダ付けしたので０円。
ちゃんとしたの付けるならこれかこれ。
組みあがり直後の写真。
ちなみに、すべて新規に購入したとして、概算で600円くらいとなる。
ただ、IchigoJam以上に手を伸ばす気がないのなら、手間暇を考慮すると1500円のプリント基板キット(売り切れ中)を買う方がずっとお得だろう。
「255円(税込み、送料別)ぽっきりでIchigoJamを試す。(ファームウェア書き込みまで)」へ続く
※１ 追記(2015/03/13)
ピンアサインから考えると低損失ＣＭＯＳ三端子レギュレータ ３．３Ｖ５０ｍＡ Ｓ－８１２Ｃ３３ＡＹ－Ｂ－Ｇ ８個入のようだ。
８個で100円。
私が使った方を使うなら上の回路図とはピンアサインが異なるのでご注意を。
※２ 追記(2015/0314)
よく探したら、物置に使ってないキーボードが…。
これに写ってる以外に使ってるのが２台あるので、合計５台…。
ちょっと自分でもあきれた。
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(※１)
BASICという言語の「今更感」について、わざわざ私が書くほどのことも無いと思っていたが、根がお節介なので追記することにした。
探せばマイナスイメージな情報はいくらでも出てくるが、例えばRedMonkプログラミング言語ランキングの19位の中にBASICは入っていない。
1 JavaScript
2 Java
3 PHP
4 Python
5 C#
5 C++
5 Ruby
8 CSS
9 C
10 Objective-C
11 Shell
12 Perl
13 R
14 Scala
15 Go
15 Haskell
17 Swift
18 Matlab
19 Clojure
19 Groovy
19 Visual Basic
19位にVisual Basicがあるじゃないかと思う向きもあるかもしれないが、IchigoJamのBASICとVisual Basicは別物である。
使う命令が似てはいるが、別物だ。
BASICを使いたがるのは、主に指導する側の都合によるものと思われる。
自分にだけ都合のいい古臭い言語を、入門用として子供に押して受けるのは、教育者として最低の愚行である。
だが、日本の教育者は、得てしてそういう手合いが多い。
自分は何ひとつ新しいものを学ぼうとせず、手持ちのリソースを食いつぶすことで満足するような教育者は、私に言わせれば「国賊」であり「反逆者」である。
この国を亡ぼすつもりか、と問いたい。
この国の教育が腐っているのは、そういう連中の毒が蔓延しているからかもしれない。
何だか、IchigoJamは安価だから、環境が整えやすいから、というバカ者も見かける。
国家の未来を左右する子供の教育に、「安価な」とかいう、安易で最低な価値観を持ち込んで許されるのは、日本だけだ。
子供には最高の物を与えるのが、この国以外の国では常識だ。
たとえ、経済的に発展途上な国であっても、である。
