何をするかというと、下のような水色と緑色で示した円盤を作るのだが、その中に、赤で示したような金属のリングを埋め込む。
具体的には、下のように溝を作っておいてそこにリングをはめ込み、水色でフタをするようなイメージになる。
このイメージのままで行ったために最初に書くあまりうまくない方法をまずは試すこととなる。
あまりうまくない方法
最初に書く方法は、後で気づいて「そんな方法よりもっと楽な方法があるじゃん。」と却下された方法。
でも、何かに使えるかもしれないので書いておく。
上の絵のイメージで、2つに分けて印刷し、下の緑を印刷した後でリングを入れ、後から水色を印刷する。
リングを入れるまではいいのだが、その上に水色を別に載せるというのはなかなか難しい。
宙に浮かんだものを3Dプリンターで印刷したことがないからだ。
もちろん、スライサーにもそういう想定は無いので、私の知る範囲ではそういうデータは吐いてくれない。
そこで、思いついたのは、下のように足を取り付ける方法だ。
このままスライサーにデータを吐き出させて、後から足の部分のデータだけ削除する。
実はこの作業の最中にG-Codeを眺めていて、次に書くまともな方法の方を思いついた。
思いつくのが遅すぎだが…。
少しはましな方法
上のように内部にリングを入れる空洞のある物をそのまま印刷する。
ただ、下の絵の段階まで印刷したら途中でポーズするようなG-Codeを適当なところに追加する。
ポーズしたら、リングを手で入れる。
印刷を再開させれば、リングの上からフィラメントが追加されてフタがされ、リングの入った円盤が完成だ。
ちょっとわかりにくいが、下からLEDで照らすとリングがうっすらと透けて見える。
なお、コードを追加する場所は、スライサーであたりを付けておく。
この例では14層目を出力した後でポーズさせればいい。
ただ、残念ながらcuraではこの数字と実際のG-CodeにあるLAYERの数字が合ってない。
curaの上の表示では、Raftが1~4、リングを入れる前が5から14、ここでポーズしてリングを入れて、15~19がフタになる。
ところが、G-Code上では、Raftが-6~-3、リング前が0~9、フタが10~14となる。
GUIでの番号とG-Codeと合わせてくれりゃいいのにねえ。
いずれにしても、中に何かを埋め込むことは比較的簡単だ。
格子状に針金でも埋め込めば、薄くて強度の大きなものが作れそうだ。