「禁煙できたわけ1」の続き。
動機の次に必要なのは、喫煙開始後の症状に対する不安を消すことだ。
ただ苦しいだけというのは我慢しかねるが、あと3分我慢すれば元に戻るとかいう目標があれば意外に耐えやすいものだ。
これに関して調べたことをざっとまとめてみると以下のよう。主にここからの引用をまとめたものだ。
・初日
強い喫煙欲求が起こるがこれは長くても3分で消えてしまう。
・2~5日目
初日よりも強い喫煙欲求が生じる。
この衝動は禁煙を始めてから3日以内にピークを迎え、5日程でほとんどの人がその衝動が消える。
3日目になると、味や臭いに対する感覚が正常に戻り、食欲や味覚に大きな変化が見られる。
・禁煙後1~2週間
気が緩んで油断しやすくなり、この時期に禁煙に失敗してしまう人が最も多い。
脳の中で、ニコチンと結合していたアセチルコリン受容体が、アセチルコリンの刺激だけを求めるようになるには、大体2~3週間かかる。
・禁煙後1ヶ月
体はニコチンを求めなくなるが、喫煙の行動記憶が残っており、何かのきっかけでふと吸いたくなる。これが消えるまでは、最低でも3ヶ月は必要だが、最初の1ヶ月を乗り切ると成功率はグンと高くなる。
このように、これから起こる症状をあらかじめ把握しておいて、「そろそろかな?」「おおっ、来た来たっ。」みたいにして、むしろ待ち構えるくらいの方がいいと思う。
何せ動機は「ニコチン、おかしいじゃん。」という想いであり、「VSニコチン」的な発想で「ニコチン、来いやぁ!」というスタンスを保つ必要があるわけだから。
上にも書いたように、特に3日目くらいがきついという情報が多かったので、私の場合は確か5日くらいの長い連休を狙って禁煙を始めた。
一番きつい3日目には、なんなら1日中ボーっとしていられるくらいにした方がいいかと思ったからだった。
なお、味や臭いに対する感覚が回復するのは比較的容易に体験できる。今でも覚えているのは、焼き海苔から焼き海苔の味がしたことだった。全く同じ海苔が禁煙数日後には明らかに違ったものに感じたのだった。
こういう体感できる違いは非常に励みになる。今まで味覚がどれだけ阻害されていたのかが身にしみてわかったからだ。