ネタ切れした「ほこ×たて」が痛すぎる

「ほこ×たて」は相対する矛盾する２者が対決する番組だ。
ドリルVS金属とか、浄水器VS酒蔵の社長とか、いい対決が結構あるんだが、最近はネタも尽きて、くだらない対決ばかりになってきた。
今回の対決も、電動アシスト自転車VS坂道、ジーンズVS馬など、対決する意味すら不明な組合せばかりで、当然早送りで飛ばして、ハッカーVSセキュリティーの対決を楽しみに観はじめた。
これは対決する意味がある組み合わせだからな。
なかなか楽しみだ。
で、そのセキュリティー側はというと、こんなソフトを作ってる会社らしい。

ふむふむ、pdfに組み込まれた悪意のあるスクリプトが実行されないようにjpgに変換してから表示するようにするソフトなんだね。
え？
ハッカーとあんまり関係ないんじゃねえの？
このあたりで、若干不安になってくるが、気を取り直して対決のルールを見ておこう。

ふむふむ、文書やわけのわからないデータより、画像の方がテレビ的に結果がわかりやすいからな。

え？
あっさり侵入されて、アクセスされ放題の状態になっちゃったのか。
勝負はあっさり決まっちゃったな。
あと２台侵入して終了か、つまらなかったな。

何だって？
同名ファイル５万とか、リネームしたファイル探せとか、ハッキングとまったく無関係じゃないか。

ハッカー側、半分ぶち切れ状態だろこれじゃ。
ハッキングはとうに済んでるのに、子供だましで時間稼ぎとはな。
やってられんぜ。

これで勝利なんていうばかげた番組を全国に放送されて、この会社大丈夫か？
逆に心配になるわ。

というわけで、文系の無能なテレビ・マンが時流に乗ろうと無理をしてサイバー関連のネタで番組を作ると、ここまで痛いものが出来上がってしまうという典型でした。
「ほこ×たて」、もう終わりにした方がいいぞ、これ系のネタは。

追記
Twitterでのそれらしい人のツイートを見ると、やっぱりテレビ的な強引な「やらせ」的手法の番組作りだったようだ。
全部追うのも大変なので一部を貼る。

あと、午後９時に始まって30分で侵入したはずなのに、映像からは、14:50:03 GMT、あるいは23:52という表示が読める。
開始から1時間50分後、あるいは2時間52分後の時刻なのだが、それがどういう訳なのかはわからない。

ま、相変わらず詐欺師が平気でレギュラーで出てるような何の信念もない視聴率至上主義な番組だからな。
まともな番組作りを求める方がどうかしてるってこと。