Sahara's WebLog

日記のような、備忘録のような、うらみつらみのような、自慢のような…。

HT7750Aの昇圧回路を載せたLEDライトが鳴く

耳掛け式手元ライト」で作成したライトに満充電のLIR2032を取り付けると、かすかに「キーン」という音がする。
「満充電の」と書いたのは、幾度か使って電圧の下がっているCR2032だとLEDは点灯するが音は鳴らないからだ。

「コイル鳴き」というやつか。
以前、PCの自作に凝っていた頃には良く耳にした言葉だ。
ATX電源やらグラフィック・カードやらに載っているコイルが鳴くらしかった。
ただ、自分のPCでは一切そういう現象にお目にかかったことは無かった。
自分が気にならないだけなのか、その現象が単なる伝説なのか程度に思っていた。

今回は、これが本当にその「コイル鳴き」と言われているものなのかこの時点では分からない。
現象というか音に関しては、当時いろいろ読んで得た状況と似ている気がする。

まずオシロスコープで出力を調べてみた。
ht7750a_coil_cry_01
0.4V程度の振幅の7Hz程度の周期の波になっている。
これがHT7750Aの出力として妥当なのかは全然わからないが、7Hzが「キーン」という音にならないことはわかる。
ヒトの可聴域は確か20Hz~20000Hzだと習った気がするので、7Hzは低すぎて聞こえないはずだ。

久しぶりに「コイル鳴き」で調べてみると、やはり出てくるのはPCのグラボの話だ。
その中に、どれが鳴いているか手で触ってみるという記事があった。
やってみたが、どのパーツを指で押さえてみても鳴りに変化が無い。
インダクタの内部が振動しているのだろうか。

結局、指で押さえた程度で違いは無く。
このようにインダクタをクリップで割としっかりはさむと鳴り止んだ。
20150707165222
まさか、このまま使うわけにもいかないから、解決策にはならないが、インダクタが原因だったことは明らかになった。
さて、どうしよう。

パーツの個体差ってこともあるかなと思って別のに取り替えてみたがダメだった。
20150707173103

あとはeBayで買った素性の怪しいインダクタに交換するしか、とりあえず手持ちでは方法が無い。
そこで、これもeBayで買ったなんちゃってなポリイミド・テープで一応絶縁をほどこして、
20150707180354
こんな風に乗っけてみた。
20150707181301
結果は良好、少なくとも私の耳に聞こえるような音はしなくなった。
ht7750a_coil_cry_02
元々は47μHのマイクロインダクタというもので、今度は100μHの表面実装用のものになったので、特性も形状も全く違う。
したがって、インダクタの何が「コイル鳴き」の原因だったかの詳細は依然として謎のままだ。

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Posted under: 電子工作その他


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