プリント基板を自作し始めたときに最初に作ったのがLEDを円周上に配置したボードだ。
どうせならユニバーサル基板では作れないものを作ろうというので作った。
PIC16F887 + 12 LEDs (円周上に並んだ12個のLEDによるLチカ)
その後、さらにもうひとつ作った。
Lチカボード( 16 LEDs )
ところが2度とも、パターンの作り方については全く触れていない。
今回は、DesignSpark PCBからKiCadへ乗り換えてからしばらく経つので、初心に帰って、同様なものが作れるのかやってみる。
普通のものと違うのは、LEDを円周上に配置することだが、円周上の点の座標は以下のように得られる。
x = r sin( s ) + a
y = r cos( s ) + b
x, y は座標、rは円の半径、sは角度、a, b は円の中心の座標だ。
これをLibreOffice calcで計算して、角度毎に下のように座標を求める。
上の計算では、抵抗は少し半径の大きな同一円周上に配置するつもりだ。
下では、LEDの横に来るように、同じ円周上で少し回転させた座標を求めている。
calc上で表示するとこんな感じの位置関係になる。
計算値をKiCad上で以下のように反映させる。
ついでに、角度も以下のように設定する。
配線が若干手抜きだが、PCBパターンは以下のようになる。
パーツの配置まではDesignSpark PCBでも大して違いが無かったように記憶しているが、配線はもう完全にKiCadの方が楽に出来る。