AZ1117H-ADJは秋月で売ってる可変三端子レギュレーターというやつで、抵抗値の組み合わせでいろんな電圧を作れる。
これを3つ使って、外付けHDD用の電源だった12VのACアダプターを流用して実験用の電源ボードを作る。
現状は、ニッケル水素電池を4本直列にした電池ボックスを5Vの電源、6本直列にした電池ボックスを9Vの電源として使っている。
手軽だが、机の上に電池ボックスがごろごろしてるのも邪魔といえば邪魔だし、うっかりしていて電圧が落ちているのに気づかずに回路のミスかと思って無駄な時間を費やしたりも時々ある。
電源ボードなら電池切れは無いし、3.3Vも取れるのに省スペースだ。
作成したプリント基板がこれ。
一番残念なのが、inkscapeで文字を入れるときに反転するのを忘れたこと(赤線)。
気づかずにエッチングしてしまったので、もう後の祭り。
3, 5, 9, GNDはちゃんと反転してあるのになぜ?
あと、ふと、蛍光灯に透かしてみたら小さな穴が結構あいてるのを発見して少し気になった。
今回は、Press-n-Peel Blue でなく、eBayで買った安い転写用紙を使ったのだが、そのせいなのかあるいは途中の工程で何かやらかしたのかはわからない。
透かして見なきゃ気づかない程度の小さな穴なので、特に気にする必要も無いのかもしれない。
と言うより、エッチングの前に透かして見てください、次回からは。
完成して、使ってみているところ。
出力電圧のDMMでの実測値。
ねらった設定電圧、使った抵抗の値、計算上の電圧は下の通り。
3.3V 360Ω 220Ω 3.333
5.0V 680Ω 220Ω 5.150
9.0V 2.2kΩ 360Ω 9.018
結果がいいのか悪いのかもさっぱり分らないが、どうせ乾電池でやってたわけだから、それよりはマシなんだろう。
残る問題点といえばやはり発熱だ。
ヒートシンクを取り付けるつもりで上の写真のように18×15mmのランドを用意し、VOUTをこのランドにハンダ付けしてある。
とりあえず、ヒートシンク無しのランドだけの放熱を試してみた。
5Vで40mA程度の負荷を10分ほど接続したが、そこそこ熱を持つものの特に問題はなさそうだった。
PICを使ってごにょごにょ遊ぶ程度ならヒートシンク無しでも問題ないのかもしれない。
余談ながら、LEDの制限抵抗を最初は470Ωにしてあったが、明る過ぎたし、AZ1117Hよりも発熱していたので、2.2kΩに変更した。