モーター・ドライバ用のICに位相の反転した信号を入力するという記事で、トランジスタを使った反転回路が載っていたので覚書き。
使い慣れてる人はこういうのが頭に入ってて、必要な場面でさっと浮かんでサクっと組めるんだろうな。
言われりゃ理解はできるが身には付いてない。
理屈は簡単だ。
入力がLowのときはトランジスタに電流が流れないのでR2の電圧降下も無く出力はVddに等しくなってHighとなる。
入力がHighのときはトランジスタに電流が流れるのでR2で電圧降下が生じ、それが十分な大きさなら0Vに近くなって出力はLowとなる。
実際に、PICで信号を発生させて、上の図の回路のようにトランジスタに流して入力と出力を見てみた。
このように、ちゃんと反転されている。
ズレは、1.8us程度。
もっとも、わざわざPICを持ち出した以上、出力ピンに余裕があるならプログラムで反転した信号を作ればいいので、外付けのトランジスタも抵抗も必要ない。
この場合のずれは、8MHzで駆動した場合で(1/8000000)*4*1000*1000 = 500ns。
逆に、PICの使用が前提でないなら、トランジスタと抵抗で10円以下で反転回路が実現できる。
でも、PIC無しの電子工作はあまりしないし。
こんなこと言ってるからディスクリートなパーツの使い方が一向に身に付かないわけだ。
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