「PIC10F322 + Pch-MOSFET + NPN-Tr 過放電防止のために自動OFFする回路」
「PIC10F322過放電防止回路 + 18650 + ESP8266」
の続き。
PIC10F322のAD変換の値は、シリアル通信でTeraTermに表示させる。
つないだESP8266は、4秒おきにThingSpeakのTalk Backにコマンドを書きに行く。
PIC10F322もESP8266も、スリープとかの省電力モードは一切使用せず、回しっ放しだ。
AD変換の値をそのままグラフにしてみるとこうなる。
電源が切れたのはDの位置だが、CあたりからESP8266のシリアル・モニタへの表示に文字化けが出始めた。
まともに、動作しなくなり、暴走状態のようになって消費電流が増え、電圧が急に下がったと考えられる。
Bは、PIC10F322からTeraTermへ送るAD変換の測定値に、ありえない値が頻繁に混じり始めたあたり。
グラフにしてみると、Aあたりからこの状態が出始めていることが分かる。
上のリンク先でも書いたが、電源の電圧が高いほどAD変換の値は小さくなる。
電源の電圧は高くても4V程度で、FVRは2.048Vに設定しているので、AD変換値は130程度が最小のはずだ。
だが、Aあたりから出るようになる異常値は30くらいで、Bからはそれが頻発する。
計算上はありえない値で、電源電圧がFVRの設定値である2.048を下回った為に出る値だと思われる。
電力を使っていくにつれて頻発するようになるので、電池の消耗の程度と関連があるのだろう。
設定した3Vは、AD変換の値にすると174だ。
グラフから、その値に達する前にESP8266の動作に異常が出ることがわかる。
ちなみに、Aは4時間30分あたり、Bは6時間30分あたり、Dは7時間15分だ。
18650で電池駆動させるなら、安定して使えるのは4時間ほどということになる。
動作間隔はもっと長くできるにしても、省電力の仕組みも使わないと、実用にはならない。
PIC10F322側で管理して、スパッと電源を落とす方が省エネ化できるかもしれない。
ESP8266側でDeepsleepさせたりした場合との比較で、どちらがいいかはわからない。
ただ、PIC10F322で一方的に管理する方が楽だ。
「PIC10F322過放電防止回路 + 18650 + ESP8266 – PICで電源管理 –」へ続く。