手持ちの家電製品に付属の赤外線リモコンのコピーをArduino Nanoで作る。
ここではNanoにつないだ赤外線LEDを点滅させて扇風機の送風レベルを変更する例をやってみる。
Arduino-IRremoteを使う。
使うもの
リモコンの信号の読み取りにはIRrecvDumpV2を使う。
配線
スケッチを書き込んで、実行して、シリアルモニタを起動する。
リモコンの発光部分のLEDを赤外線リモコン受光モジュールに向ける。
ボタンを押すとデータがシリアルモニタに出力される。
以下の手順でデータをIRsendRawDemoのデータと差し替える。
1度の送信では認識されなかった。
送信、8ms休止を5回ほど繰り返し、その後5秒待つようにプログラムしたらちゃんと認識された。
この送信間隔はうちの扇風機独自の間なのかもしれない。
実際の送信を調べてみたら8msおきに送信していたのでこのようにした。
送信回路には赤外線LEDが必要だ。
D3 – 100Ω – 赤外線LED(長いリード) – 赤外線LED(短いリード) – GND
のように回路を作って上でデータを書き換えたスケッチを実行する。
これで、最初にリモコンから読み取った信号と同じものがArduinoによって駆動する赤外線LEDから送られる。
扇風機はちゃんと動作した。
手間はかかるが、以上の手に順でリモコンのすべての機能をArduino Nano + 赤外線LEDに肩代わりさせることができる。
Arduino Nanoにリモコンの機能を持たせるということは、例えば温度に応じて扇風機の強弱とか、ON/OFFとかも自在に可能となる。