UltraVNCというリモートコントロールソフトを使ってみる。
あるPC(UltraVNC Viewerを実行中)から、ネットワークでつながっている別のPC(UltraVNC Serverを実行中)を操作することのできるフリーソフトだ。
当初、Windowsのリモートアシスタンスを試してみたが、接続先のPCでの接続許可の操作のために、結局は入力装置と表示装置が必要となって、これでは本末転倒なので却下された。
その点、UltraVNCでは、設定さえ済ませておけば接続先のPCでの操作は一切必要ない。
前提となる環境はこんな感じだ。
複数のPCを使用しているが、省スペース、経費節減のために入力装置や表示装置は1組しか用いていない。
きびきびとした操作が必要な場合はCPU切り替え器を使うが、サーバ用途のPCなら1日にほんの数回様子を見るときに入力や表示が必要なだけだ。
Vista Business 64BIT、XP Pro 32BIT、2000という3種類のOSが混在しており、当然、サーバは2000で運用中の非力なノートマシンだ。
ノートなんだから、キーボードもディスプレイもあるわけだが、省スペースの意味から開いてないのと、いずれAtomかなんかのベアボーンと入れ替えようと思っているので、その予行演習の意味もある。
主旨があいまいになったが、要は、さほど使用頻度の高くないディスプレイなどへの投資とその設置スペースを削ってフリーのリモートソフトで代用しようということだ。
前置きが長くなったがUltraVNCの入手方法は以下のとおり。
まず本家のWebへ行って上部のDownloadをクリックする。
続いて、ここをクリックする。まあ、最新のものをもらっておけばいいだろう。
そして、とりあえずFullバージョンを落とすことにし、
32BIT版と64BIT版をダウンロードした。
保存したファイルをそれぞれのPCで実行すればインストールが開始されるわけだが、若干戸惑った部分だけ書いておこう。
実は認証方法の選択肢がいろいろあって少し混乱したんだが、私の場合、サーバ側では、他の設定はそのままで以下の赤枠の部分だけを設定した。
[Configure MS Logon Groups]をクリックすると下のような窓が開き、[追加]をクリックするとWindowsで設定したログオンメンバーのメニューからクライアントとして受け付けるメンバーを選んでリストに追加できる。
いろいろ試してこうでなければうまくいかなかったというわけでなく、この設定でとりあえず動いたという意味なので悪しからず。
一方、操作する方であるクライアント側でUltraVNC Viewerを起動すると下のような窓が出るので、矢印の部分に操作される側であるサーバ(UltraVNC Serverを実行中)のプライベートIPアドレスを入れて[Connect]をクリックすると、
下のような窓が開くので、ここにUsernameとPasswordを入れて[Log on]をクリックすれば、
このようにサーバ側のデスクトップの様子が表示され、リモートで操作することができるようになる。
ちなみに、クライアント側での設定はインストール時のままで何も変更していない。
私の場合、プライベートIPアドレスは固定なので対象とするPCのアドレスは既知の値だが、そうでない場合はサーバ側のタスクトレイのアイコンの上にマウスのカーソルを持っていくと表示してくれる。
むろん、コマンドラインからipconfigを実行するという手もある。
本来の目的からするとプライベートIPアドレスは固定しておくべきだろう。