横浜駅を西口から出てヨドバシカメラまで地上を歩いていったときに見た「異様な」光景の正体が「ハマ・マナステーション」だ。
名称がすでにイケてないのでお笑い種なんだが、横浜の「ハマ」とマナーの「マナ」を取ったんだろうね「ハマ・マナステーション」w。
いやいや、本題はそのいかにもセンスの悪いネーミングではなくて、その内部と周辺で繰り広げられる「異様な」光景だ。
はじめて近くを通ったときには「何だ?」って感じ。
かなりの人数の人々が、狭いガラス張りの箱の中で、指の間に挟んだ白いものを無心に口へ運んだかと思うと、次の瞬間に煙を吐く、まるで何かに取り付かれたように…。
「ああ、タバコ吸ってんだ。」
そう思って見ると、どおやらこのあたりは喫煙禁止区域のようだ。
で、吸いたい人は箱の中で。
そこまで理解して最初に思ったことは「そうまでして吸いたいかなあ。」ということ。
どう考えても異様なんだよねえ、大勢がひしめき合って狭い箱の中でタバコを吸ってる光景が。
でねえ、数日後にまた通ったら、そのときは、相当数の若い連中が「ハマ・マナステーション」の中でなく、外で「ハマ・マナステーション」を取り巻くようにしてタバコを吸ってたのだ。
これはこれでイカンことなんだけど、なんだかちょっと安心してしまった。いけないことの方が「まとも」に見えるほど異様な「ハマ・マナステーション」ってことで、できれば人目につかない地下とかに作ってあげればよかったのにと思う。
もしあなたが禁煙したいと思ってて、なかなか踏ん切りがつかないなら、この異様な雰囲気の檻の中の喫煙中毒者たちを見学に行くことをお勧めする。
きっと、あちら側に居続けることのかっこ悪さを十分に感じられるはずだ。
あ、あと、横浜市のWebページでは、自画自賛というか、勝手に効果があがってるかのように決め付けていて、
とか、
とか書いてあるんだが、行ってみなよ、現状はひどいもんだからさ。
ルールなんてぜんぜん守られてないですぜ。
みんな外で吸ってます、これみよがしに。
吸殻だって、捨て散らかされてます。
変にあんなもの作ったから、集まってきちゃって、醜態をさらしてるわけです。
いいよなあ、役人は。
まるで、夏休みの自由研究並みの調査で、「効果はあった」と言い切る。
で、また予算くれってことでしょ?
ホント、お気楽な商売で。
さて、ぶちぶち書いてても仕方ないから、結論めいたことをば。
ああまでして喫煙したい人たちの存在も理解できないが、こんな醜いオブジェを駅前にどーんと作っちゃう神経も私には一向に理解できない。
私は横浜市民でもなんでもないんで、どおでもいいんだけどね。
あの前を通るときはちょっと横浜に幻滅する。