サンデル教授「原発議論は民主主義の試金石」 【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=吉形祐司】
ベストセラー「これからの『正義』の話をしよう」の著者、米ハーバード大学のマイケル・サンデル教授(58)(政治哲学)は22日、本紙などと会見し、福島第一原子力発電所の事故を受け、いかに原発の将来を議論するかが「民主主義の究極の試金石となる」と述べ、建設的な論争を求めた。
1人殺せば5人を救える場合、1人を殺すことは正義か――こうした「究極の選択」を講義で論じる教授は、原発是非論に関して「激しく対立する問題で議論を避ける傾向があるが、間違いだ。(互いに)敬意を払い、開かれた議論ができるかどうか、民主主義が試されている」と断言した。
議論のリード役については、「まず政治家だが、政治家はいい仕事をしていない。市民がそれを要求していないからだ。メディアの責任は大きいが、娯楽的な『どなり合い』ではなく、真剣に討論する場を提供すべきだ」と述べた。
(2011年4月23日18時41分 読売新聞)
「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の言葉だ。
白熱授業自体はいろいろ突っ込み処もあったが、確かに学生をひきつける授業で、日本の、少なくとも私の知っている授業には、あんな面白い授業はなかった。
で、上にもあるが、言ってることがいちいち「うんうん」とうなずける。
「まず政治家だが、政治家はいい仕事をしていない。」とばっさり
「市民がそれを要求していないからだ。」とその原因をちくり
「メディアの責任は大きいが、」そうそう、一般大衆は無能なものだからね
「娯楽的な『どなり合い』ではなく、真剣に討論する場を提供すべきだ」まるで日本のTV番組を観たことがあるかのように、あのくだらなさを言い当てている。
短く的確に問題点を言い当てるところは、さすがに切れるなって感じだ。
現政権の露骨な揚げ足とりにやっきになってる読売新聞の記者は、ちったあ反省でもしたのかねえ。
そこが一番知りたいところだ。