Sahara's WebLog

日記のような、備忘録のような、うらみつらみのような、自慢のような…。

eBayで買った安い転写用紙を試してみる

eBayでトナー転写用紙(転写シート、黄色紙、妙楽堂で売ってるやつ、eBayシート)、送料無料、A4サイズ1枚20円弱(注文時18.7円その後の円安で今だと20.1円)というのをポチっておいた。
実にPress-n-Peelの約20分の1という安さ。
これが、今日届いたので、早速試してみた。

追記(2016/01/15)
やり方としては「レーザープリンタ + Press-n-Peel Blue + 生基板 -> エッチング 今度は1回でできた」に書いた方法に今でもほとんど変更は無い。
ただ、この記事以降Press-n-Peelは一度も使っていない。
せっかく買ったのに、高かったのに…。
追記(2016/01/29)
最近の方法について通しでまとめてみた。
最近のプリント基板作成手順(ラミネータと黄色紙によるトナー熱転写方式)

この黄色いやつがそれ。
20141111184435
こんな感じに無造作に丸められて、輪ゴムで縛ったものが、角が折れていようが全くお構いなしという体で送られてくるところは、期待を一切裏切らない低クオリティー。
左下にプチプチに包まって写ってるのは一緒に買ったパーツだ。
写真で質感が伝えられるかどうか分からないが、一番似ているのはタックシールとかの台紙かな。
20141111210203
LibreOffice Draw でこんな物をちゃっちゃと作って生基板の端材に転写してみることにした。
pitch_pattern_480
線の幅と線の間が同じで、本数は各5本、0.1mm~0.6mmまでの0.1mm違いの線群を縦、横、45°に配したものだ。
転写用紙に印刷するとこんな感じ。
20141111210547
やってる最中にはよく確認しなかったが、あとで写真で見ると、そもそもこの時点で、0.1mmは完全につぶれていて、0.2mmもちょっと無理って感じだ。
プリンターのせいなのかこの転写用紙のせいなのかと思って普通紙に全く同じものを印刷してみたらこうだった。
pitch_pattern_futsu-2
pitch_pattern_futsu-1
つまり普通紙でもだめなことは分かったが、もっと高級な紙ならどうかとかは物が無いので分からない。
インクが濃すぎるとかなら調節の仕方で改善できそうだが、今日のところはこの件については保留とする。
話を戻して、生基板のかけらに転写してみた結果がこう。
20141111213534
Press-n-Peelのときと全く同様の手順で行った。
転写用紙はぺろりとはがれて、インクは用紙には全く残っていない。
思っていたよりずいぶんいい感じだと思う。
少なくともこの時点でいわゆる「ぶどう紙湿らせ方式」やら「OHPシートPVA塗布方式」やらは確実に選択肢から消えた
そもそも、手順の煩雑さという点から考えると、高価だとは言ってもPress-n-Peelをやめて上記のいずれかの方式に変更する気も無かったわけだが。
下は、同じものをスキャナでスキャンしてみた画像だ。
pitch_pattern_press-2
pitch_pattern_press-1
結局、印刷したものがほぼそのまま転写されており、転写工程による変化というのはあまり無いのかなという感じだ。

エッチングも問題なく完了した。
20141112003042
つまり、転写したトナーの銅箔への定着も文句無しということだ。
縦線なら0.2mmもいけそうだし、
20141112003123
横線でも0.3mmがいけそうだ。
20141112003327

まとめ
0.4mm間隔なら何も考えずにそのまま問題なく使える。
印刷時の濃度の調整で改善が見込めるなら、0.2mm間隔も可能かもという手ごたえ。
そしてとにかく安い。
お決まりの秋月C基板に単純面積換算すると、1枚当たり1円、2円の領域。

今回明らかになった問題点
プリンタの濃度調節って気にもしてなかったが、少なくともこの転写用紙と普通紙では濃すぎて線がつぶれ気味なことがわかった。
今までPress-n-Peelでどうだったのかは不明。
印刷時の濃度調節で改善でき、それがエッチングにも影響はないのかの確認は必要。

Press-n-Peelの場合は、転写用紙に塗ってある青い塗料がトナーと一緒にはがれて銅箔に付く。
その際に、青い塗料が実際のトナー部分の太さよりも太めにはがれて銅箔面に付くことがある。
すると、細かな転写部分がこの青い塗料のせいで良く確認できなかったりする。
今回の転写用紙の場合はトナーだけ、あるいは表面の透明な薄膜が一緒に転写されるかするのだが、Press-n-Peelと違って転写されたトナーそのものの状態を目視確認しやすいと思う。

追記
印刷時のトナーの濃さを再確認してみたら、下の絵の状態が標準設定なのに、それより4目盛りも濃い設定(赤い矢印)で印刷していたことが分かった。
やっぱり濃すぎたんだと思うが、標準設定での印刷結果との比較はまだ。
20141112052601
追記
肝心の入手先について
某巨大掲示板の書き込みによればここ(http://www.ebay.com/itm/400505239086)がお勧めらしい。
確かによく売れているようだし、Top-rated sellerではある。
初めて見たのは2014/11/13 20:22の書き込みで、2789 soldとなっていた。
さっき(2016/01/31 03:26)見たら4683 soldだったので、さらに1900セットも売れたということだ。
444日間毎日平均4セット以上ずっとコンスタントに売れ続けている計算になる。
しかも、これ、1セラーだけの話なので、利用者は相当数にのぼると思われる。
どうしても海外通販がお嫌いな向きにはこんなところもあるが、割高だ。

追記
ピッチの狭い線は、印刷する時に線が縦の方向(線の端が上下)になるように配置して印刷した方がいい。
プリンタは、縦方向より横方向の精度の方が高いのだそうだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Posted under: 主に試行錯誤, 現在実行中の方法


2 comments

  • このトナー転写用紙は、秋葉原のaitendoで1枚約10円で売られているパターン転写シートと同じもののように思われます。ただ残念ながら私の自宅のレーザープリンター(NEC MultiWriter 5650C)では、かすれたりずれたりして、うまく印刷できませんでした。

    • コメントありがとうございます。
      プリンターの機種について、参考になる知識を持ち合わせておりません。
      Press-n-PeelのサイトにBrotherはダメだという情報はありました。
      CanonはWebに使用例が数件ありました。
      それだけの理由でCanonを買い、やってみたらうまくいきました。
      aitendoのシートに関しては、価格が安いのが少し引っかかります。
      他のパーツはみなeBay価格より割高なのに、このシートだけは同等か安いからです。
      eBayの物しか使ったことはありませんが、個人的には、aitendoのシートの品質に疑問を持っています。
      お役に立てずに申し訳ありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.