Sahara's WebLog

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KiCadを試す - DesignSpark PCBよさようなら -

たぶん、新規の基板の作成にDesignSpark PCB(以下DSPCB)を使うことはないと思う。
ここ数日KiCadを試してきて、最後に、というか移行の最初に、DSPCBで最後に作った基板をKiCadでも作ってみた。
bye_dspcb
右がDSPCBで左がKiCadだ。
出来はどっちがどうということも無い。
DSPCBでは途中で面倒になってジャンパにした線が1本あったが、KiCadでは全部ちゃんと一枚の銅箔上で完結した。
気持ち的にKiCadの方がよさそうだと思っても、実際にちゃと1枚仕上げてみるまでは軽々に判断できないと思っていた。
しかし、一枚仕上げた後でも、やはりKiCadの方が使いやすいという判断に変わりは無かった。

感覚的な側面もあるので、一概に言えないが、思いつくままに羅列すると以下の通り。

※KiCadではコンポーネントをテキスト・エディタでも編集できるのがいい。
※思ったところに思ったように配線を引ける度合いを比べると、数ヶ月使ってきたDSPCBよりまだ数日しか触ってないKiCadの方すでに高い。
※一見して用意されているパーツが多いDSPCBだが、その分パーツ間の統一性に欠けるところがある。
DSPCB用に新たに用意されたパーツ選びのアプリケーションでは、MS Excelが必須らしい。
※定型のフットパターンについてはKiCadも非常に充実している。
※コンポーネントの編集や作成方法に関して、DSPCBにおけるやり方はいまだにしっくり来ない点があるが、KiCadでのやり方はすでにしっくり来ている。
※全般的にDSPCBの動作の方が重い。
※起動時にDSPCBにあるような邪魔な広告が一切出ない。

たとえ、今まで作り貯めたパーツの資産をKiCadで1から作り直すことになっても、将来的にはKiCadの方が良いと思える。
上のリンク先では「おいおいExcelが必要なのかよ。」的な書き込みがいくつか見受けられるので、DSPCB離れは加速するかも知れない。私自身もKiCadを試すきっかけは「Excel必須」への反発だったが、今ではきっかけをくれて逆に感謝している。

結論
DesignSpark PCBさんさようなら、KiCadさんこんにちは。

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