片面ではどうしても配線できない場合に、両面基板を使って裏にも配線し、表の配線とはビアでつなぐ。
最近やっと両面基板の作成にも慣れた、というか、良さそうな手順が固まりつつある。
ところが、この間、某掲示板に貼られていたゲーム・コントローラの基板の写真を眺めていたら、表記が0のチップ部品がたくさん使われているのに気付いた。
さらに後日、それがジャンパー・チップというものだということも、某掲示板で知った。
なぜ、2層にするかといえば、1面では配線を交差させることが出来ないから。
当然ながら、ジャンパー・チップを使えば、その部分で配線を交差させることが出来る。
0Ωのチップ抵抗とどう違うのかよくは分からないが、とにかく使い方を検討してみることにした。
現状でビアを打って2層にすることを前提に作成してある基板があって、これを片面、ビア無し、ジャンパー・チップ使用で作ったらどうなるかと仮定して、PCBパターンを編集してみた。
まずは、2層の基板のPCBパターン。
赤い矢印がビアの位置を指している。
11個のドリル・ホールをあけ、その11ヶ所に配線材を通して、両面で22ヶ所をハンダ付けする必要がある。
当然、両面の位置あわせに注意を払う必要があるし、そもそも両面基板を用意する必要もあってコストも高めだ。
次に、ジャンパー・チップを使うと仮定した基板のPCBパターン。
上のパターンありきでそこから変更を加えているので、必ずしもスマートな配置になっていない可能性を差し引く必要はある。
9個のジャンパー・チップを使って、実質18ヶ所のハンダ付けが必要になる。
一方で、穴あけは必要なく、配線材を通すこともなく、長さを合わせて配線材をカットしたり、カットしたクズを片付けたりする必要もない。
何より、片面で済むので、一番気を使うパターンの位置あわせの必要が無い。
どう考えても、チップ・ジャンパーの方がいい。
問題は、秋月で取り扱いが無いことだ。
アキシャル・リードな0Ω抵抗はあるが、チップ品はない。
アキシャルな抵抗でも面実装したりしているし、1/6W品を使えばそこそこコンパクトなので、それでも用は足りるわけだが、リードを折り曲げたり、カットしたり、そのリードのクズが出たりするのが面倒といえば面倒だ。
マルツにはあったが1個5円だ。
仕方ないのでeBayで探して、ちょっと怪しかったが100個で$0.99というのをポチっておいた。
例によっていつ届くか分からないので、このネタはそれまでお預けだ。