「3Dプリンター TEVO Tarantula 26 – 現在までに行った構造上の改良 –」
前の記事(「Hollow Calibration Pyramid」)で出力結果のチェックをしてみて、現状で遜色ない物が出せていると確認できた。
そういえば、購入後にいろいろ改良してあるが、それについてちゃんと書いてない物もある。
スライサーの設定のようなソフトウェア上の変更については今回は触れない。
出力結果に影響のない使い勝手の改良もいろいろやったが、これもここでは触れない。
出力結果の改善を狙って現在までに行ったハードの上の改良点をまとめてみる。
1.ノズル冷却用のファンとダクトを付けた。
これについては記事にしてある。
「3Dプリンター TEVO Tarantula 04 – Fanを付けてみた。 –」
初期型は「http://www.thingiverse.com/thing:2219641」だが、現在は「http://www.thingiverse.com/thing:2243665」を使っている(※1)。
3cmの方は秋月で買った100円のファン、4cmの方は部品箱にあったジャンクで0円だ。
2.フィラメントのSpoolのホルダーを作った。
これも記事(「3Dプリンター TEVO Tarantula 09 – Filament Spool Holder –」)にしてあるが、現状では下の写真の物に作り替えた。
フィラメントを使い切って別の物を買ったら、当然ながらSpoolの内径が違っていて、作り直す必要があったからだ。(※2)
3.Heat Bedの上にガラス板を載せることにした。
「3Dプリンター TEVO Tarantula 19 – Aliexpressで買ったガラス板をHeat Bedに載せてみた。 –」
底面の反り対策と完成後の取り外し易さという相反する問題の解決策として最良だ。
印刷後にガラスが冷めてくると印刷物が勝手にはがれてくれるので、「はがす」という作業は全く必要ない。
また、Heat Bedの凹凸の影響が無くなって、底面がまっ平に出来る点も素晴らしい。
一方の自然冷却中にも続けてプリントできるように、同じガラスを2枚買って交互に使っている。
4.Z軸用のステッピング・モーターのマウントを変更した。
下の写真の(A)。
これ(http://www.thingiverse.com/thing:1457449)の中の「R_Z_Top」というもの。
Thingiverseで「TEVO Tarantula」で探すと先頭に出てくるくらいの定番パーツだ。
5.設置場所のすぐ横に本棚があったので、上部を本棚の柱に固定した。
上の写真の(B)だ。
6.防振のため、メラミン・スポンジの上に載せている。(2017/06/04 追記)
下の写真のとおり。
写真に写っていない奥の1つを含めて4つのメラミン・スポンジを下に敷いている。
これは購入当初からやっていることだが、なぜか今まで記事にしてなかった。
安定性という意味では問題がありそうだが、フローリングにステッピングモーターの音が伝わると床で増幅されてかなり耳障りなので、外す気にならない。
5.に書いたように上部を固定していれば本体が揺れるようなことは一切無い。
以上、ガラスは1000円近くするので2枚で2千円弱、メラミン・スポンジはダイソーで108円、他はフィラメント代だけでほとんどタダ同然だ。
自作するのも楽しいし、作ったデータをThingiverseにアップロードしておけば、Collectionに入れてくれる人も出てくる。
※1
その後、さらに改良して、現在は
https://www.thingiverse.com/thing:2341131
を使っている。
ファンからノズルの先までストレートに風が届くようにした。
これで、効率を上げたつもりだが、なぜか設計時にファンが小さくなった。
また、ベッドとファンが近くなったので、ベッドの熱を拾っているような気がしている。
また改造するかも。
※2
その後、「スプール・ホルダー用のアタッチメント」のように改良した。
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