移動する矩形の範囲にAviUtlでモザイクをかける。
手作業でやろうとすると、指定した範囲の動きを追っかけるのが非常に面倒だ。
Motion Tracking MK-IIという便利なプラグインがあって、指定範囲を追跡してくれて「部分フィルタ」を作ってくれる。
それを読み込んで範囲にモザイクをかけるという寸法だ。
まあ、とにかく非常にラクチンだ。
トラッキング方法に4つあるようなのでその違いを動画にしてみた。
一番良く追尾できているのは3のようだが、これは映像にもよるだろう。
上の例では、横顔でスタートしてほぼ正面を向いたところまでとなっているのだが、4などは途中でちょっと見失っている。
以下、手順を覚書きする。
動画を読み込んでからMotionTracking MK-IIを呼び出す。
ちなみに、動画の形式がAVIでないと、そもそもメニューにMotionTracking MK-IIが表示されないようだ(※1)。
これに気づくまで相当悩んだ。
こんな窓が開く。
番号の順にやっていくだけだが、まずはこのチェックを忘れずに入れる。
Methodは1~4まであり、その違いは上の動画で示してある。
[1.Select Object]で範囲を指定する。
[2.Analyze]で追尾が始まり、下の窓が出たら完了だ。
スタートはこの範囲で、
ちょっと寄って、ほぼ正面からのアングルになって終わる。
[6.Save EXO]でファイルに保存するのだが、[5.As Sub-filter/部分フィルター?]にチェックを入れないと「部分フィルタ」として読み込めなかった。
出力したデータをもとにその範囲にモザイクをかけるのだが、手順は普通とあまり変わらないので、だらだら画像だけ貼る。
動画を読み込むところまで済んだら、先ほど出力したexoファイルを下のレイヤーにドロップする。
すると、「部分フィルタ」として読み込まれる。
初期設定では上の矢印に示したようにトラッキングした範囲が赤く塗りつぶされている。
モザイクを追加する。
モザイクと赤い塗りつぶしが両方適用される。
[単色化]のチェックを外せばモザイクだけになる。
「Motion Tracking MK-II の吐く部分フィルタのデータを間引く」へ続く。
※1
読み込み可能な動画のコーデックを追加するプラグインを入れたら他の形式でも問題無く動作した。(2018/05/12)
同じ手順で設定しても、あるPCではMK-IIがメニューに表示されず、あるPCでは表示される。
扱う動画の形式には無関係だ。
表示出来てたPC上のAviUtlをフォルダごとPCにコピーするとこちらでは表示されなくなってしまう。
PCに依存するとしか考えられなくなって来た。
Readme.txtを読んだら、Core iかAVX対応のCPUが必要と書いてあり、これが原因で間違いないだろう。(2018/05/13)
ちなみに、Celeron、i3、i5、i7の4台で、ダメなのはCeleronのみ。
Readmeには目を通し、ちゃんと内容を把握しましょう。