北海道のスマホの充電難民の映像を、うちなら直接充電に使えるモバイル・バッテリーが何個もあるから、とりあえずは大丈夫かなと思って観ていた。
ふと、車のバッテリー以外の12Vの鉛蓄電池で、定期的に補充電してるバッテリーもあるのに、そこからスマホやガラケーへの充電手段が無いことに気づいた。
パーツはあるので、ハンダごてを持ち出して配線すればいいわけだが、停電だったら出来ない。
良く確認したら、即座に使えるのは監視カメラ用のOrange Piを動かすのに使う3端子レギュレータの載った基板だけだった。
6Vを5Vに降圧して使うつもりなので3端子レギュレータだが、12Vから5Vだったら効率も悪い。
じゃあ1つ作っとくか、とはならずに、
ダイソー 車用シガープラグ 200円 5V/2.4A
というのを買って来た。
分解する。
指で少し力を入れてつまんでみても隙間が開かない。
こういうのはのり付けされてる場合が多い。
万力に挟んで締め上げるとメリメリと音がしてはがれる。
私の場合は車で使う気もなく、したがって元に戻す気もない。
なのでどうでもいいのだが、このまま接着しなおせば元に戻せる状態で分解できた。
肝心のDC-DC用のICだが、CX8825と書いてある。
電圧を決める抵抗は、82.5kΩと20.0kΩが取り付けてある。
データシートの計算式によれば以下のようになる。
ちなみに、チップ抵抗に書いてある記号は89Cと30Cで、私にはなじみのない書き方だった。
秋月の資料によれば、下のようになる。
小数点は無視して、数字の部分だけ使い、それに乗数を付けるのだそうだ。
12Vの鉛蓄電池につないでみた。
中華通販で買った電圧・電流計が無負荷で5.11Vを示す。
スマートホンを充電してみた。
0.93A、5.03Vを示した。
なかなか使えそうだなと一瞬思ったが、ただ12Vから5Vが欲しいだけならやっぱりこっちの方がいいかな。
あらかじめ基板にハンダ付けしてあればの話だが、いざとなったらワニ口クリップ付きのコードで配線する。
そんなことにならないのを願うばかりだが、この日本列島、何があっても不思議じゃない感の方が強い。