PCの電源を入れるといっぺんに何から何までフル回転で動き出す。
動き始めに一番力が必要なのはもちろんだが、例えばCPUファンは起動時が一番トラブるらしく、最初だけはフル回転で回ってその後温度に応じた回転数に落ち着くという仕組みのようだ。
ハードディスクで言うと、通常は3台も4台も同時にアクセスするということは珍しいのだが、起動時だけは全部が駆動する。
しかも、上にも書いた通り、動き始めは特にパワーが必要だ。
なので、PCの電源投入時にデータ用のハードディスクを時間差で起動させれば電源の負担が減るのではないかと考えた。
電源の負荷もそうだが、そもそも電源不足で起動する場合はハードディスクそのものも心配だ。
電源投入からしばらく経ってからリレー・モジュールで電源をオンにする。
計時とONはArduinoにやらせる。
空中配線した。
Pro Miniだとちょうどリレーの上に載るサイズで納まりがいいが、面倒なのでどうせむき出しで使うから何でも一緒だ。
この状態で一度テストして、ちゃんと時間差で起動することを確認した。
次の日にもう一台作ってテストしたら、リレーがONすると同時にPro Miniが再起動するというループ状態になってしまった。
昨日作った方と入れ替えても同じ症状になり、さらに悪いことには2台のPC、2台のモジュールのどの組み合わせでもループ状態になった。
昨日の成功は幻か?
電圧を見てみたら下のような状態だ。
2Vも降下した後数Vの角のような上昇が計測された。
この段階だとどっちがPro Miniをリセットしているのかわからない。
素人考えでコンデンサでも入れりゃいいのかねえと思って、そこらに転がってた470μFをブレッドボード経由で取り付けた。
すると、1Vの電圧降下になり、角のような上昇は見られなくなった。
ただ、これでもループ状態は解消せず、Pro Miniは繰り返しリセットされる。
偉い人なら計算で適当な値をパンとはじき出すのだろうけど、そんなのわからないのでいろんな値のコンデンサを試した。
結果、手持ちでは47μFが他の値より良さそうだった。
ブレッドボードなのでうまくいったりループしたりだったが、Pro Miniの電源端子にちゃんとハンダ付けしたらループせずに正常にONを維持するようになった。
めでたしめでたし。
追記(2019/10/09)
2か月もむき出しのまま使って来たがやっとケースに入れた。
中に収めてふたを閉めたら、上で付けたコンデンサがケースに当たって外れる、というハプニングつき。
だがこれで、何かに当たってショートするとかいう心配もなくなり、安心してPCケース内に転がしておけるようになった。