実質再稼動前最後の金曜日だった昨日、首相官邸前で行われた反原発デモの様子を各テレビ局がどのように取り上げたか見てみる。
午後9時以降の各局のメインの報道番組と考えられるものについてのみ比較する。
LIVE2012
放送時間31秒
さらっとデモがあったことを伝えただけ。フジ産経グループ。
NEWS23クロス
放送時間414秒(6分54秒)
ツイッターで広まったこと、自宅参加のこと、ファミリーエリアのこと、首相の反応、再稼動前のトラブルのことなどを非常に簡潔にまとめて伝えた。新しい運動への参加方法としての側面をうまく伝えた点はポイントが高い。TBS。
NEWS ZERO
放送時間24秒
言わずもがなの読売系。読売は原発推進派だからな。都合の悪いことはさらっと申し訳程度に、というスタンスでしょう。そういうスタンスが、報道機関として果たして正しいものなのか、読売系に購読料を払う人が決めればいいことです。私は直接的には一銭も払っていないので。
ニュースウォッチ9
放送時間140秒(2分20秒)
政権が揺らいでいる今、親方日の丸なNHKとしてはこの程度でしょう。波風立てずに今のぼろもうけ状態を維持したい、というのが本音でしょうから、すべてに「そこそこ」を目指します。実際、そういう報道機関は必要ないんだけどね。日本放送協会。
報道ステーション
放送時間305秒(6分05秒)
意外ですが、TBSの次にまともです。「小沢」「中国」「韓国」が絡まない場合は、そこそこまともな報道をします。朝日新聞。
結論
幾度も書いたことですが、複数のメディアを情報源に持つことが重要です。
少なくとも日本には偏りのないニュートラルな立場で情報発信のできる報道機関は1つも存在しません。
複数の情報を自分の頭で理解、分析して、正しい位置を見極める必要があります。