Sahara's WebLog

日記のような、備忘録のような、うらみつらみのような、自慢のような…。

NTSCの白黒ビデオ信号をマイコンと分圧抵抗で作る。-抵抗値を求める-

表題のとおりだ。
NTSCのビデオ信号をアイコンから出して、テレビに表示するのに興味をもって調べている。
詳しい人にとっては今更感満載のネタだが、IchigoJamやらSingle Chip AVR BASIC ComputerやらPIC TV Gameやら、どういうわけか立ち回り先でこれに関連するネタが散見されて、肝心のBASICとかゲームとかより、NTSCビデオ信号そのものの方に興味を持ったのだった。

一昔前のアーケードゲーム程度のことなら難なくやってのけている先達がいらしゃるわけだが、急に追い着こうたってぜんぜん無理なので、とりあえず、白黒の2値映像というもっとも敷居の低そうなネタからこつこつやってみることにした。

前置きが長くなったが要はこういう回路だ。
ntscbwchema1
スイッチ2つがマイコンのデジタル出力に相当する。
その先にそれぞれ抵抗値がX、Yの抵抗を経て信号が出力される。
ビデオ入力側には内部に75Ωの抵抗が入っているんで、回路的には上のようなことになるんだそうな。
矢印部分に、0、0.3、1.0Vの電圧を決められたタイミングで出すことで、映像が表示されるらしい。
今回は、とにかく、この3種類の電圧を出すところまでだ。

マイコンの出力のON/OFFの組み合わせによって、下の図のような2つの回路になって、分圧抵抗によって決まる電圧が、0.3Vとか1.0Vとかになるように抵抗値を決めればいいらしい。
ntscbwchema2
これは紛れもなく、あの、例の、懐かしい連立方程式というものなので、何年ぶりかで解いてみた。
ていうか、解かなくたって、抵抗の値はそこらじゅうに書いてくれてあるんですよ諸先輩方が…。
ntscbwrvalue1
429Ωと1000Ωになる。
面倒になったので、検算はLibreOffice Calcで。
ntscbwrvalue2
なお、handyCalcでやれば、打ち込みがちょっと面倒だが、計算は一瞬。
ntscbwrvalue7
こうすりゃもう少し楽。
ntscbwrvalue6
いやあ、世の中は進歩していますぜ、だんなっ。
ちなみに、この値の付近で秋月で手に入る値はというと、390Ωか470Ωだが、見かけた限りではみな470Ωを採用している。
なんか疲れたので終了。

追記
handyCalcの便利さが超絶なのでもうひとつ。
上で5としてあったところを変数 V に変え、v = 3.3 とすれば、電源が 3.3V の場合の抵抗値も即座に求められる。
ntscbwrvalue8
実際には240Ωと560Ωということでいいのかな。
それにしても、handyCalc、いいもの見つけた。

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Posted under: 電子工作その他


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