Sahara's WebLog

3Dプリンター選び(「3Dプリンター選び１」)の続き。
先に結論を書くと、選択肢が多すぎて混とんとしており、悩み過ぎて結論が出てない、というのが結論。

Aliexpressでの売れ筋上位５位までのうちで$500未満のものを調べると。
　Tevo – Tarantula, Flyingbear – Flyingbear, flsun – Delta Kossel, Anet – A8, Micromake – Delta Kossel
となる。
ただ、Tarantulaは製造元が販売しているようなのに対して、A8などはいろんなセラーが扱っているので、１つのセラーだけで数を見るのは正確でない。
機種名で絞り込んで、売れた数の合計を調べると以下のようになる。
　Delta Kossel 2285
　Anet A8 2209(A6 1944)
　Tevo Tarantula 1803
　Flyingbear 955
ところが、これでもまだ問題がある。
１位になるDelta Kosselは商品名でなくRepRapのプロジェクトの中の１機種なので、同じ名前でいろんなメーカーが作っている。
つまり、玉石混交が予想される。
他は各メーカーの商品名なので、数を同じに扱うのはおかしい。
正確に言えば、Anetは新しいA6と１つ前のA8が混ぜこぜだ。
Prusa i3で集計すると上位50セラーの合計だけでも6870売れている。
これもRepRapがらみだからメーカーは様々で、たぶん玉石混交の数字のはずだ。
つまり、機構・形態、メーカー、セラーなどがごっちゃになっている。

ここで、機構上の話をすると、Delta Kosselだけが明らかに他とまったく違うシステムだ。
３本のロッドでExtruderを動かす。
素人なので良く分からないが、構造からして上部に空きが必要なので、高さ方向に無駄が出ると思う。
事実、他の製品と比べて占有面積が狭いが、垂直方向に高い。
占有面積の小ささは大きなメリットだが、機構の特殊さがどうなのかなという気はする。
特別に調べてみる必要がありそうだ。

以下は設置時の本体サイズ(単位cm)だ。
　Anet A8 50x40x45=90000(1.00)
　Delta Kossel 30x40x68=81660(0.91)
　Anet A6(New) 48x40x40=76800(0.85)
　Flyingbear 39x39x50=76050(0.85)
　Tevo Tarantula 43x44x40=75680(0.84)
最大突起物含む数字と考えていいと思う。
Flyingbearは直方体なのでそのままだが、他は稼働時と停止時で占有率も変わる。
作成できる物のサイズは、
　Anet A8 220x220x240
　Delta Kossel 180(Diameter)x315
　Anet A6(New) 220x220x250
　Flyingbear 220x220x280
　Tevo Tarantula 200x200x200
となる。
高さはDelta Kosselが抜きんでているが、円柱の範囲しか作れないので、縦横で言うと180÷√2=127mmとなってしまう。
Tarantulaの200とDelta Kosselの180は大差ないと思っていたが、矩形物を前提にすると大きな差になる。

いやあ、決まらんなあ。
　高さ68cmのDelta系は、ちょっと置き場所的に無理か。
　でも、精度はDelta系が良いという話もある。
　一方で、機構上初心者には難しいんじゃね、という意見も。
　世に出ている数の点ではPrusa系が有利とは思う。
　トラブったとして、Prusa系は原因と対処法の関連が理解しやすい気がする。
　Tarantulaも一応Prusaからの派生だが、あの構造ではプレートがぐらつくという話がある。
　一方で、自作パーツでぐらつきを改良した人もいて、そのパーツのデータまでアップされている。

下の表はFaceBookのグループとメンバー数を示したもの。
英語以外の言語を使うグループは入っていない。

１機種単独だとTaranturaが圧倒的に多い。
Anetの製品も、単独でA8とかA6とかでは少な目だ。
もっとも、パーツはほとんど共通らしいので、Officialのグループで済むとすれば、１番多い。