3Dプリンター TEVO Tarantula の注文から組み立て完了まで。
Aliexpressにある製造元のショップでの注文(2017/03/09 13:03)から、ショップが貨物情報をFedExに送るまでに謎の9日間。
つまり、出荷の手続きだけで9日かかる。
それからさらに2日かかって実際に荷物がFedExに渡る。
そこからは急に加速する、というかセラーの方の手配がとにかく遅い、製造元のくせに。
2日目の午前中には日本に届いて通関を完了し、夕方には日本郵便に渡って、次の日の午前中に届く(2017/03/23 受け取り)。
初めの9日+2日が長いんだよ。
これはFaceBookでもさんざん騒がれているが、当のセラーさんに改善する気はたぶん無いだろう。
Assemblyで参考にしたのはこちら。
http://tevoprinters.wikidot.com/tarantula-assembly
と言っても、実際はその先にリンクのあるここの動画を見ながら組み立てた。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7OGtDmFA6R6nBhSznM8lyO57RcmNu6Vk
ArcadEd氏の組み立て動画だ。
はっきり言ってこの人あまり器用ではないし、手順がおかしい場面もあるが、動画で見せてくれるのは安心できる。
ちなみに、発売元のマニュアルに載っていない手順もすべて紹介されている。
てか、発売元のマニュアルのくせに書いてない組み立て手順があるってどうよ。
ここらが、いわゆる中華クオリティーってやつだ。
ArcadEd氏の動画メインで、マニュアルは参考程度に見ながらということになった。
実は紙媒体の方がなじむんだけど、説明が抜けてるんじゃ仕方ない。
唯一、私が面食らったのは、Y軸駆動用のステッピング・モーターの取り付けで、マニュアルの通りだと下のようになる。
これが、なぜか出荷時のファームウェアだと、完全に逆に動くことになるので起動時にテーブルを原点に移動させようとしてビビることになる。
ファームウェアを直せば問題無いのだが、初めはそんな知恵も無いので、ArcadEd氏の言ってる通りにした方がいい。
下の写真がその場合の取り付け位置。
この部分のアクリル板は対になるものがあって、それを付けた方が強度的には良いと思われるが、どうもそういう仕様になってないようだ。
なっていないが、アクリル板は2枚付いてくる。
強度が必要で割れちゃう可能性があるからスペアーってことかな。
ちなみに、緊急時のリセット・スイッチはここにあるが、細い棒が無いと押せないので準備しておかないと慌てることになる。
経験上、中華製品と対峙する場合は、電源の電圧だけは必ずチェックしておくのがいい。
一発で全部逝かれるからね。
なお、電源コードの先はアース付きのものなので、そのままだと家庭用のコンセントにはささらない。
右のような変換アダプタが必要だ。
うちには変換アダプタがあったが、無ければ100均で延長コードを買ってきてメス側をぶった切った方が安くつく。
送られてくるパーツや工具以外に必要なもの。
ワッシャー
正確に数えてないが、概算で、M3を40枚、M4を30枚、M5を20枚ほど使った。
アクリルのプレートにネジ留めするので、ネジの頭がアクリル板に当たる部分にはすべてワッシャーを入れた方が良いとどこかに書いてあった。
そうしないとアクリル板が割れるのだそうだ。
FaceBookでも割れちゃった写真を貼ってる人がいて、「ワッシャーつけないから…。」とレスされていた。
上の写真の上は家中のワッシャーをかき集めてそろえたM4とM5のワッシャーを組み立て前に撮影した物だ。
下は組み立て完了後に撮影した物で、こんだけ使ったよということ。
左からM5、M4、M3の順だ。
M5は途中で足りなそうだったので、黒い奴も引っ張り出してきた。
M3は100個手持ちがあって余裕だったのでかき集めてみなかった、なので写真に撮ってない。
レンチ
5.5mmと8.0mmのレンチはあった方が便利だ。
六角棒スパナは付属するが、ナット側も押さえないと空回りする。
初めはラジオペンチで押さえていたが、面倒になったのでダイソーで買ってきた。
それぞれM3とM5に対応するレンチだ。
M4は2020タイプのアルミフレームにパーツを取り付けるのに使われており、これはT-ナット(下の写真)を使うので押えは必要ない。
T-ナットはフレームの溝の中の所定の位置で空回りしないように作られている。
圧着端子
電源周りの端子に取り付ける。
メイン・ボード上の電源端子が焦げてる写真は非常に頻繁に見かける。
電源端子はちゃんとしといた方が良さそうだ。
別ボードでMOSFETの電源回路が売ってて、これを使わないとね、という意見も見かける。
PLAを使って40分程度の出力をした限りでは、端子の発熱は全くなかった(※1)。
ボード側は上の写真の「棒状形圧着端子PS-684H」を圧着し、熱収縮チューブを被せてある。
電源側は「丸形圧着端子PS-063H」だ。
DMM(デジタル・マルチ・メーター)
電源の電圧確認に持ってた方がいい。
どれも、無いとどうしようもない、というわけではない。
珍しく、これだけの種類のパーツのある中で、不足した物はなかった。
これ自体が奇跡に近いことだ。
※1
気になる基板上の端子の発熱について。
4時間半かかるプリントを行ったが、冷たくはないが人肌ほどにさえ温まる気配がなかった。
今のところPLAしか使ってないので、より高温となるABSでどうかはまだわからない。
「サイトマップ」へ
Tweet