そういえば、どんな環境でやるのか書いてなかった。
いろんな人が書いてるからいいやというのもあって後回しになっていた。
ただ、いろいろ眺めてみると、USBシリアル変換モジュールまでオール・イン・ワンになったモジュールを薦めてるサイトとかもあって、それは違うと思うので、私なりのおすすめを書いてみる。
基本のコンセプトは、極力使い回しが可能なことだ。
後で細かなパーツを並べるが、全体はこんな感じだ。
つまり、ESP8266のモジュールも、USBシリアル変換のモジュールも別々にブレッドボードにセットして使う。
特に、USBシリアル変換のモジュールはそれぞれのESP8266に付属している必要は無く、1つでいい。
単独のモジュールが1つあれば、PICにも使えるし、mbedにも使えるし、IchigoJamを作れるしで、3度も4度もおいしいのだ。
ブレッドボードまわりもしかりで、テストに使ったら全部取り外せば、また別の実験に使える。
したがって、表題の「1650~2170円で」というのは実質的な出費はもっと小さく、そろえた物の価値はもっと高いものになる。
ただ、ハンダ付けが必要で、そのスキルと道具の分は費用に含まれていない。
スキルが無い場合は、Ethernet ShieldとArduino UNOとの組み合わせをおすすめする。
ESP-WROOM-02のモジュールも、実験用に1つは写真に写っているものを用意するが、実際に組み込むならモジュール単体を買う方が基板もコンパクトに出来る。
ジャンパー線や抵抗やタクトスイッチの配置はこうなっている。
ブレッドボード上の左右の赤いラインにはすでに3.3Vが来ている。
左右の青いラインはGNDだ。
3V3は3.3Vに直接つなぐ。
ENは10kΩで3.3Vにつなぐ(プル・アップ)。
IO15は10kΩでGNDにつなぐ(プル・ダウン)。
IO2は10kΩで3.3Vにつなぐ(プル・アップ)。
IO0は10kΩで3.3Vにつなぐ(プル・アップ)。
右上のタクト・スイッチはIO0とGNDにつながっていて、押すとIO0とGNDがつながる。
押しながらリセットするとプログラムを書き込むモードになる。
3本あるGNDは3本ともGNDにつなぐ。
RXDはUSBシリアル変換モジュールのTXにつなぐ。
TXDはUSBシリアル変換モジュールのRXにつなぐ。
RSTは10kΩで3.3Vにつなぎ(プル・アップ)、同時にIO16につながっている。
左下のタクト・スイッチはRSTとGNDにつながっている、押すとRSTとGNDがつながってリセットされる。
USBシリアル変換モジュールは3.3Vの設定にする。
Arduino IDEから書き込む(Arduino IDEの準備は「ESP8266モジュール(ESP-WROOM-02)を試す その4 Arduino IDE」参照)ときは、右上を押したまま左下をカチッとしてから右上を離す。
パーツは以下の通り。
Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02 DIP化キット
ブレッドボード EIC-801
ブレッドボード・ジャンパーワイヤ EIC-J-S
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/2W 10kΩ 5本
タクトスイッチ 2個
低損失三端子レギュレーター 3.3V1A TA48033S
絶縁ラジアルリード型積層セラミックコンデンサ 0.33μF50V5mm
電解コンデンサー33μF50V85℃
FT232RL USBシリアル変換モジュールキット
秋月でのパーツの購入リストはこちら。
esp-wroom-02_akitsuki
私の環境では、3.3Vがすでに用意できているので写真には載っていないが、パーツのリストには3.3Vの3端子レギュレータ関連も入れてある。
秋月の低損失三端子レギュレーターのキットには0.33μFと33μFのコンデンサが含まれている。
ESP8266EXの電源電圧は3.0~3.6Vなので、USBの5Vを3.3Vに落として電源としなければいけない。
電気喰いなのでUSBを電源とするのは好ましくないという情報もあるが、NTPClient実行中のDMMによる実測では80mA程度だった。
最後になったが「1650円~」とした理由を書く。
それは、もし海外通販が苦でなく、2週間待てれば、USBシリアル変換モジュールは送料込み260円前後が相場だから。
パーツのリスト中このモジュールだけはeBayあたりの方が安い。
ちなみに、私個人の場合の今回のための新たな出費は「Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02 DIP化キット」のみの650円だけだった。
本当はモジュール用の基板も自作して「550円で始めるWFoT」とでもしたいところだ。
あ、WFoTというのはWi-Fi of Thingsの略だ。
私が勝手に言ってるだけ。
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