以前からUltraVNCというフリーのリモートコントロールソフトを使っている。
非常に便利だが重い。
それも無理は無いことだ。相手がPC-MM1-H1W Crusoe TM5800 867MHzという、今となっては化石のような激貧弱ノートPCだからだ。だから、UltraVNCには何の罪も無いのだが、重いものは重い。
で、見つけたのが今回書くDial Remote Controlその人だ。
とにかく、超軽量なリモートコントロールソフトだ。
基本的な準備は簡単で、もらってきたファイルを解凍した中のAgency.exeをリモートで操作される側(あっち)で実行し、Operator.exeを操作する側(こっち)で起動する。
すると、こっちで下のような窓が開くのであっちのIPアドレスを入力してOKをクリックする。
あっちでパスワードを設定してあると、下のようにパスワードを尋ねられるので入力してOKをクリックする。
すると、こんな感じだ。
これが、Dial Remote ControlとUltraVNCとの最大の違いであり、Dial Remote Controlの軽さの秘密だ。
要するに、何もしないと画面表示が更新されない。なので、接続直後は表示が真っ黒なわけだ。
この点が実はとても重要で、明示的に指示を出さないと、一番負荷のかかる作業である表示画面の更新が一切行われないのだ。つまり、何も指示しなければ負荷もかからない、したがってあっちでの処理が軽くて済む。
で、表示の更新をするには、ここをクリックする。
すると、このように、あっちの画面が表示される。
操作するたびにこのボタンを必ずクリックする。慣れるまでは、ちょっと違和感があるが、この軽さに慣れてしまうと、それも苦ではなくなる。
また、このようにショートカットをファンクションキーに割り当てておけば、クリックしたらF1キーで再描画という感じで、煩雑さもかなり軽減できる。
その際はここをクリックしておかないとショートカットキーが有効にならないので注意が必要だ。
実際のところ、私のような使い方なら、今までのように自動的に表示を更新してもらう必要がまったく無かったことに気づく。
なお、解凍した中にあるManager.exeを起動して「作成」をクリックすると、Agency.exeをサービスとして動作させることにより、Ctrl+Alt+Delを送信できるようになる。OS起動時に自動的に開始させたい場合は、ここのチェックを入れておくとよい。
UltraVNCにもこのように常時画像更新をしないオプションがあったのかもしれないが、あっちに与える負荷の少なさに惚れ込んで、よく確かめる前にさっさとDial Remote Controlに乗り換えてしまった。
本来は、PC間の通信手段がプアな場合を想定して作成されたらしいが、PC自体が非力な場合にも非常に便利なツールだと思う。
考えてみれば、送信側で画像をいくら圧縮処理してデータ量を軽くしても、その処理自体が送信側のPCにとっては大変な負荷なのだから、画像の送信頻度そのものを必要最低限にする方がずっと合理的なわけだ。