Queue ManagerのQueueの完了時にPCを自動でシャットダウンしてくれるアプリケーションをずっと探していたのだが、なかなか良いものが見つからなかった。
自動的にシャットダウンするといってもシャットダウンのトリガーの候補はいろいろある。
一番ポピュラーで簡単なものは、ある時刻になったらシャットダウンとか、一定時間経過したらシャットダウンとかだが、Queue Managerに対しては当然使えない。
プロセスを監視してシャットダウンするというのもあるが、FFRender64は一度終了したからといってシャットダウンしてもらったら困るわけで、このトリガーは使えない。
最近までは、やはりなんと言ってもCPUの稼働率を監視してシャットダウンというのが有効かなと思っていたが、これも、レンダリングするシーンによって設定が煩雑だ。
CPUの使用率の変化はシーンの構成によっては結構アグレッシブに変化するものだからだ。
で、とうとうこれは決定的に有効だと思えるアプリケーションを発見した。
「PCの見張り番」だ。
このアプリケーションで採用している特筆すべきそのトリガーは、「画像変化」だ。
画面上の指定領域の画像が変化したことをトリガーとしてシャットダウンを実行することが出来る。
Windowsというのはイベントドリブンそのものなのであって、そういう意味でGUIがすべてなわけだから、何かしらのアプリケーションの動作は、必ず画面上の変化として現れるわけだ。
だから、画像の変化をとらえて、それをトリガーにして何かをさせようというのは、当たり前のことだが意外に気づかないことだ。
事実、このアプリケーション以外に、こういう着眼点のものにはお目にかかったためしがない。
Queue Managerでいえば、処理が完了すればRunningと黒で表示されていた部分にDoneと緑で表示されて、処理が完了したことがユーザーに通知される。
「PCの見張り番」ではこの部分を画面上で範囲選択することで画像の変化をトリガーに用いることが出来るわけで、これ以上に確実なトリガーはない。
一方で、サーバ側で実行しているQueue Managerでは、Running–>Doneというような画面上の変化は無いが、ホスト側でQueueが完了すれば、それ以降は何も変化が起きないという状況が発生する。
この場合でも、「PCの見張り番」では、一定時間画像に変化が見られないことをトリガーとして用いることが出来るのだ。
この機能は、私にとっては大変重宝する機能だ。
たとえば、下のようにQueue Managerのコマンドの実行状況を表示する部分に監視エリアを設定すれば、Queueがすべて完了してホストからの指令が来なくなれば、この部分の画像が変化しないという状況がずっと続くわけで、それをシャットダウンのトリガーに使えるというわけだ。
実は、その他のシャットダウン・ソフトで一番ネックだったのが、特にサーバ側のPCのシャットダウン時期を確実に見極めることで、タスクの途中で落としてくれたり、とっくに終わってるのに放置状態だったりで、うまくいかないケースが多かったのだが、「PCの見張り番」ではいまのところ期待通りに動作してくれている。