BUFFALO の Disk Formatter Ver.2.06 で物理フォーマットというものをやってみた。
えらく時間がかかるという噂だし、通常はただのフォーマット、なんならクイックフォーマットでも十分なので、いままでやったことは無かった。
その顛末を書く。
その前に、「フォーマット」のおさらい。
これからやろうとしている「物理フォーマット」は、「ローレベルフォーマット」「低レベルフォーマット」とも言われ、ディスクの全領域に渡ってセクタ情報を書き直すことである。
これに対して通常行っているフォーマットは「論理フォーマット」で、HDDを利用できるようにするために、記憶領域を小さな部分に区分けして、どこに何を記録するための管理領域を決める操作である。
さらに「クイックフォーマット」は、HDDのデータのインデックス領域のみを初期化してデータ領域は消去しない。
図書館に本棚を据え付けるのが物理フォーマット、本棚から本をぜんぶ出してきれいにするのが通常のフォーマット、本はそのままで蔵書データだけ削除するのがクイックフォーマットという感じだ。
したがって、どこを見ても物理フォーマットには非常に時間がかかるということになっていて、実際、Disk Formatter で物理フォーマットを行おうとすると、
80GBで30時間かかるというメッセージが出る。
私が物理フォーマットを行ったのは1TBのHDDなので、容量に比例するならざっと375時間、15日以上かかる計算になる。
なので、その間放置していてもかまわないMM1につないで実行することにした。
ちなみに、経過を示すこの表示は、全体の処理経過とはまったく関係が無いようだ。勝手に増えたり減ったりを繰り返すだけ。
15日間だからねえ、いちいち見てたってらちがあかないから、液晶も閉じてしまってほとんど忘れかけていて、たまたま24時間と10分ほど経過したときにふと液晶を開いて見たら、
へ?まだ1日しか経ってませんぜ、だんな。
というわけで、さんざん脅された割には、たった1日で済んでしまったのだった。
本当に大丈夫なのかねえ?
確かめるすべは無い。
一応、通常の領域確保の手順とフォーマットを済ませて、正常に動いてはいる。
その後も、上のハードディスクは正常に機能しているので、ま、物理フォーマットがちゃんと行われたかどうかは別にして、ハードディスクの動作には問題は無いようだ。
なお、320GBのハードディスクでも物理フォーマットを行ったところ、約14時間で終了した。これも、つきっきりで見ていたわけではなく14時間後にたまたま見たら終了していたという意味。120時間のはずなんだけどねえ。( 2009/12/25追記 )