「SATAなのにジャンパーがある」と驚いていた私だが、あらためて手持ちのHDDのコネクタ部分を眺めていて、「何にも見ちゃあいないんだな」と思った。
初期のHGSTにジャンパーが無いだけで、SATAだってちゃんとジャンパーがあったのだ(黄色い部分)。
パラレルATAから移行して、マスターとスレイブもなくなり、ジャンパーの設定を気にしなくて良くなったのが結構便利だったので、SATA=ジャンパー設定不要という感じにすり込まれてしまったんだな。
それと、実は、どちらかというとHGST一辺倒だった、というのも思い込みの原因だ。
これは、SATAのコントローラーチップとの相性問題というか、ジャンパで「1.5Gbps」とか「150 MB/s」に変更しないとHDDが認識されないというトラブルに1度も遭遇しなかったことと関係しているし、そもそも、HGSTの場合はこの設定にジャンパは使わないらしい。
確かに、写真一番上にはジャンパは存在しない。
写真真ん中はWestern DigitalのHDDだが、Advanced Formatがらみでなくても、SSCやら、転送速度やらの設定のためのジャンパがもともと存在しているのに、私が知らなかっただけだ。
で、一番下、最近のHGSTにあるジャンパーは何?
ジャンパーぽくないといえばそうも思えて、電源か?とも思ったが、一応手持ちのジャンパーブロックを挿すことは出来るんだよね。
いろいろ調べた挙句、HGSTの仕様書で斜めに検索を掛けただけといういい加減な方法では、こんな文面が見つかった。
仕様書に全部目を通す気も無いし、この部分を読むだけでもオックウなのだが、
「Power-Up In Standbyは全ディスクが一斉に回転を始めて電流が電源の許容範囲を超えてしまうのを回避するためのモードで、HDD を一台づつ順番にスピン・アップしていくことで電源へのダメージを減らせる。」
ってことらしい、つまりこのジャンパーはその設定をするためのものらしい。
速度設定のジャンパーが無いことについてのHGSTへの恨み節は良く見かけるんで、きっとこの結論で決まりだろう。