前回までのながながとしたフリを経て、やっとキーボードを選ぶ段階にまで到達した。
単純にデータとしてのMIDIデータを効率よく打ち込むだけなら、簡単に接続できる「USB-MIDIキーボード」で検索してみると、下のようになる。
値段で5000~10000円、鍵盤数で25~37鍵盤といったところだ。
鍵盤の方にオクターブを上下させる機能がついているのでせいぜい2オクターブ分もキーがあれば十分らしい。
ただし、これは、完全にMIDIデータの打ち込み専用と割り切った場合の選択となる。
多少欲が出て、鍵盤楽器自体の演奏を楽しんでみたい、あるいは、私のような初心者なら鍵盤楽器をちょっと弾けるようになりたいと思ったとすると、この鍵盤数では足りないのではと思う。
じゃ、いったい何鍵あればいいのか。
88鍵だそうだ。
なぜなら、ほとんどのアコースティックピアノの鍵盤数が88だから。
そりゃごもっともなんだけど、興味のきっかけがDSのゲームソフトな私に、いきなり88鍵はちと大げさすぎる。だいいち、横幅は、コンパクトな電子ピアノにしても優に130cmを超える長さがある。
おもちゃの範疇じゃない、立派な「家具」だ。
「最低ラインはいったい何鍵なの?」と思っていろいろさまよってみて見つけたのは以下のようなこと。
88鍵必須という意見が大勢を占めるクラッシックの分野でみると、実はベートーベンの初期までのピアノは61鍵だったらしい。バッハやモーツアルトまでなら61鍵で十分弾くことが可能だということになる。もっとも、バッハの時代はピアノの黎明期で、どっちかというとチェンバロ、ハープシコードだけど。
ピアノの入門者用に「簡単!ピアノマスター」というソフトがあるが、その動作環境のページには「49鍵盤以上推奨」という記載がある。
なんか、こじつけのような気もするが、ちゃんとやろうって人は別にして、私のような中途半端な動機のヤツには、最低ラインは49~61鍵ってことでよさそうだ。お値段もお手頃だしね。
そうなると、実際の候補としてはこんな感じになる。
ただ、今度は逆にUSB-MIDIキーボードという条件が足かせになって、たとえば61鍵の製品は数えるほどしかない。MIDIキーボードとしては大きすぎなのかも。