Blender 2.67 でネットワーク・レンダリングを試してみるが、結論から先に書くと、現時点ではFluidシミュレーションのレンダリングに関してはまだ期待した通りの結果が得られていない。
これについては後述する。
2.6以降はAddonとして有効にするために以下の手順が必要となる。
すると、メニューにNetwork Renderが表示されるようになるのでこれを選択する。
ネットワーク・レンダリングでは、Master、Cliant、Serverという3種類の役割を負わせるために最低でも3つのBlenderを別々に起動させる必要があるが、ここまではどのBlenderでも共通の作業だ。
その後、役割に応じてそれぞれのBlenderで以下の手順を行うことになる。
Masterの起動。
要するに司令塔としての役割を負うらしい。
起動したBlenderのうちの1つをMasterにするため、以下のよう、Network SettingsでMasterをクリックし、その下のStart Serviceをクリックする。
Slave(s)の起動
割り振られたレンダリング作業を実際に行う役割を負う。
別のBlenderを起動してNetwork Renderingを選び、Network SettingsでSlave(1)をクリックし、(3)をクリックして、(4)の窓にMasterのIPアドレスが表示されたら、Start Service(2)をクリックする。
Cliantの起動
レンダリングの発注者としての役割を負う。
ここから発注されたレンダリングの仕事が、MasterによってSlave(s)に割り振られるということのようだ。
別のBlenderを起動してNetwork Renderingを選ぶまではMasterやServerと同様だが、当然、ここで起動したBlenderではRenderingするファイルの準備をあらかじめ済ませておく必要がある。
準備が整ったら、Network SettingsでCliant(1)をクリックし、(2)をクリックして(3)の窓にMasterのIPアドレスが表示されることを確認してから、Animation on network(4)をクリックする。
これで、Slave(s)でネットワーク・レンダリングが開始されるはずだ。
はじめに書いたとおり、以上の手順で行うと不具合が発生する。
Animationのレンダリング結果のフレームに混じって間に1フレーム目の画像が幾度も断続的に入り込むという症状だ。
これがネットワークでなくローカルでレンダリングした正常なもの。
これが、全く同じものを2台のPCを使ってネットワーク・レンダリングしたもの。
ネットワーク上のPCが分担したものは1フレーム目の画像しか返さないようだ。
これはFluidシミュレーションしたものをレンダリングした例だが、単純なオブジェクトの回転をアニメーションしたものの場合は、問題なくレンダリングできた。
Fluidと相性が悪いのかもしれない。