ボルトをカットするなら電工ペンチについてるカッターで切るのが一番楽だしきれいにカットできる。
これは「Amazonで買った「エーモン 1452 電工ペンチ」がひどいので返品した件」のときに実際にやってみてから返品したので実証済みだ。
でも、返品してしまった。
その後、もともと必要としていた圧着用の工具はもっとまともなものを別に買ったので、電工ペンチは買い直さなかった。
ここまでが過去の経緯だ。
今回、ボルトをカットする必要が出てきた。
電工ペンチを買えば済むのはわかっているが、上の経緯があるので安直に買いたくない。
電工ペンチの機能のうち、圧着用の部分と被覆をむく機能の部分はすでに別の工具で用が足りている。
つまり、上の写真の赤丸の部分以外は不必要ということになる。
そう思うとあの図体の無駄なデカさもイヤになってくる。
現場で使うには機能が集約されてていいのかもしれないが、他の工具が揃ってしまうと、ボルトのカットだけのためにこれを買う気にはならない。
というような無意味な感情のままに他にボルトをカットする方法が無いものか探していた。
見つけたのは、多少面倒だが以下の方法。
ボルトにあらかじめダイスを取り付けておく。
ねじ山がつぶれる覚悟でボルトをカットする。
ボルトをダイスから抜く。
ダイスがねじ山を切り直してくれる。
おお、なんかよくわからんが、通好みな感じだけはする。
衝動的にこれを買った。
ダイスとタップとそれ用の取り付け工具がセットになっているものだ。
なぜかもっとパーツが多くて価格が安いものもあったが、どうせ使わないので、コンパクトさでこれを選んだ。
やってみる。
サイズの合ったダイスをボルトに取り付ける。
当然、くるくるまわすだけで普通にボルトが入っていく。
好きなところでカットする。
このときカット部分のねじ山はつぶれてしまって普通ならナットは入らないし外れない。
だが、ダイスにねじ込んであるので、ダイスを回しながら抜けばねじ山が再生される。
それがダイスの本来の仕事だから。
で、こうやって適当にカットしたボルトにもちゃんとナットが通るようになる。
電工ペンチよりちょっと面倒だし、数百円高いが、何か工夫してる感が味わえて楽しい。
それと、このセットにはタップもついているので、ネジ穴を切ることもできる。
ついでに付いて来た感じのタップだが、早速使ったので記事にしてみた。
「中華製ヒートシンクにネジ穴を切って基板に取り付けてみた。」