歯車のデータを作る
「3Dプリンター TEVO Tarantula 56 – 歯車のデータを作る –」
歯車のSTLデータの作り方というか入手方法を書いてなかったので書く。
といっても、便利なサイトがあるので、ここへ行って作ってダウンロードする。
http://www.knowhave.com/gear/index.php
http://knowhave.main.jp/gear/indexjp.php
あと、関係が分からないのだが上からリンクした先の
http://joostn.github.io/OpenJsCad/
では、もっとシンプルなUIが表示され、作った歯車の設定をテキスト形式の.jscadファイルで保存できる。
自分でもそのうち忘れそうなので、少し詳しく覚書きしておく。
大まかな流れは以下の絵の通りだ。
パラメータの意味は、調べて分かった範囲では以下のようになっている。
pitchDiameterは歯の山と谷の間を通る円の直径だ。
moduleの値は重要だが求め方などは知らなくてもいいだろう。
detail parametersを変更しなければ、moduleの値で歯の大きさが決まる。
かみ合う相手がある訳だから、大事なのは歯車の中心の軸の距離と、歯の大きさだ。
pitchDiameterの値を足して半分にすれば、それが軸間距離となる。
ただし、それより優先するのは歯の大きさだ。
大きさが違えば歯はかみ合わないので、これを表す数値であるmoduleは必ず同じにする。
上の例では2になっている。
この値が大きいと歯が大きくなる。
先に直径や歯数を決めてみても、下のようにmoduleの値が異なると歯車はかみ合わないので、
直径や歯数を変えてmoduleを合わせる必要がある。
ここでは、直径を15にしようとしたが16に変更しなければならなかった。
歯数は自然数にしかできないので、微調整は直径を変えて行うことになると思う。
追記
detail parametersを変更してみた。
Blenderに重ねて読み込んで違いを比較してみる。
pressureAngle
先端部分の角度、歯の幅が変わった。
clearance
谷の深さ、山の高さが変わった。
twistAngle
歯が軸方向に対してねじれた。
detail parametersは初期値のまま、20, 0, 0 で特に問題無いと思う。
追記
Blenderにもギアを作るプラグインがある。
ただ、ギアが直線だ。
上で紹介したサイトは少なくともInvolute Curveというので出来ていて、この方が滑らかなんだそうだ。
追記
http://joostn.github.io/OpenJsCad/
ここで、コピペしたコード
を.jscadファイルとして保存(例えばgear.jscad)し、
https://openjscad.org/
を開いてそのファイルをドラッグ
してもSTLデータが得られる。
どうやら、https://openjscad.org/が総本山のようだ。
ユーザーガイドはここに。
Just for sake of providing context, OpenJSCAD.org is built on OpenJsCad (Github), which itself was inspired by OpenSCAD.org, and essentially provides a programmers approach to develop 3D models. In particular, this enhancement is tuned towards creating precise models for 3D printing.
OpenSCADを3Dプリント用のデータ作成のためにチューンしたものって感じのようだ。
JavaScriptすら知らない私に、OpenSCADやら、ましてその派生形らしきOpenJsCadが理解できるはずもないが…。
追記
ここに、いろんな環境に合わせたバージョンがある。
https://github.com/jscad/OpenJSCAD.org
追記(2021/11/27)
記事の一番上のリンク先が消滅していた。
rack、pinion、bevel gear、worm gearなどが作成出来て非常に有用だった。
魚拓から発掘したphpファイルのリンクを編集し直した。
うちのローカルなサーバーで使わせていただいている。
「WEB上から失われた有用な.phpスクリプトを発掘・復活させる方法」
追記(2021/11/27)
こちらに移転していただけだった。
「サイトマップ」へ