Sahara's WebLog

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KiCadを試す - 入門 -

kicad_start_00
KiCad EDA ( A Cross Platform and Open Source Electronics Design Automation Suite ) = KiCad EDA はWindowsをはじめとするさまざまなプラットフォームに対応するオープンソースの電子回路・基板作成用のソフト = EDA( Electronic Design Automation(Application?) )だ。
本家へ行って2015 Stable Releaseをもらってきてインストールする。

私の場合は、間が悪いことに2015 Stable Releaseがまだ出ておらず、その最終段階のデバッグリリースが相次いでいた時期に始めたために、Stableの方がいいんだろうと思って古い安定版である2013 Stable Releaseで入門し、解説にある図との違いが多くて迷うという無駄をしてしまった。
KiCadを試す – 回路図編 –
KiCadを試す – PCB編 –
この辺はオープンソースなソフトウェアの唯一の面倒なところだが、補って余りある恩恵を得られるわけだから何も文句は無い。

さて本題。
入門と言っても、私のようなオッチョコチイでもない限り本家のGetting Startedへ行って日本語の解説(Getting Started http://docs.kicad-pcb.org/Getting_Started_in_KiCad/Getting_Started_in_KiCad-ja.pdf)をもらって来て、まずはその通りにやればいい。

やり終えて目についた点だけを書いておく。

使ってない端子を明示的に使ってないよ指定する機能がある。
kicad_schema_01
これをクリックした後、未使用のピンをクリックしていくだけ。
うっかりミスが防げるよい機能だと思う。
これをやらない未使用ピンが存在するとチェックでエラーが出る。
信号線の配線ばかりに気を取られて電源回りを忘れるという私のような素人にはありがたい機能だ。

PWR_FLAGとかいう物の概念がよくわからない。
kicad_schema_02
エラーが出たら、電源関連に接続しとく、あるいは、接続しとくとエラーになるなら外す。
いまのところそんな感じだ。

結論
細かなところはまだ不明だが、流れとしてはそこそこ使えそうな気がする。
すでにこの使い込みの浅い段階でDesignSpark PCBより便利な点もある。
以下、いい点とダメな点を羅列するが、使い込んだら随時書き換えることになるだろう。
※いい点
配線の取り回しが現時点でさえDSPCBより思い通りに出来る
配線ミスのチェックがちゃんとしてそう
未使用端子の明示的な指定を求められる
SVGに直接出力できる
既存のコンポーネントに統一感がある(DSPCBでは何となく統一感が無い。)
※現時点の理解ではちょっとダメかもな点
コンポーネントが少ない気がする(ただDSPCBではこのせっかくのアドバンテージをMS Excel必須で潰す気らしい。)

結局、DesignSpark PCBからKiCadに乗り換えた。
11ヶ月間使ったDSPCBからの乗り換えに躊躇しないわけだから、これからの人にはKiCadをお勧めする。
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